
ハム
@unia
2025年3月14日

詩と散策
ハン・ジョンウォン,
橋本智保
読み終わった
詩って作り手がいる以上そこには作り手の意図するものがあるのだろうけど、受け手が自由に感じ取り相互補完的な過程を通して完成されるメディアという側面もあると感じさせてくれる一冊。
詩がもたらす「潤い」や「揺らぎ」に身を任せることで、知らず知らずのうちに自分の内側に詩が根づいていく、それはまるで人生そのもので、完全に理解しきることはできなくても、それが自分の中に溶け込み、ふとしたときに形を変えて表れる。とても豊かで自由なものだと思う。
なんでも理解しなきゃいけない圧力が強い現代において、ただそこに存在するっていう感覚を味わえる上質なエッセイでした。
語りたいことが多すぎる。
それくらいに刺さった1冊。
ただぼーっと散歩したり、窓の外を眺めたくなるような、自分の中の矛盾する気持ちを受け止めてくれるような、とにかく良かった。







