
イイヤン
@h_d_d
2025年3月14日

タワーダンジョン(4)
弐瓶勉
読み終わった
塔の端っこにある安全な水場にたどり着いたシーンを描いた、1ページまるごと使ったイラストが印象に残った(P69)。
画面の奥に小さくキャラクターが描かれていて、明かりもそこに置かれているから手前が暗くなっている。自分がダンジョンの奥深くにいる何者かになって、遠くにいる冒険者たちを観察しているような気分にさせられる。危険なことばかりの塔の中で、ちょっとブレークタイムという雰囲気。仄暗さの中の明りは、小さくてもとても輝いて見える。
こういうセリフがないページや見開きが多用されているから 、あっという間に1冊読み終わる。内容的にも絵本を読んでいる感覚に近いかもしれない。絵本だとしたら、言葉で説明されてることよりも多くのことが絵で説明されているということだ。あっという間に読み終わる、とか言ってるうちはなにも見えていないのかもしれない。
薄暗い塔の中で目を凝らさないなんて、命取りだぜ。