
Michika
@0610shun
2026年3月4日
火星の女王
小川哲
読み終わった
様々な事情で火星で暮らす人々、
地球から火星への投資の打ち切り、
火星在住者への偏見、
スピラミンという新たに発見された物質の軍事利用。
SFの派手な盛り上がりよりも
リアリティを突きつけられた感じがした。
宇宙空間が舞台となるお話は
登場人物それぞれの感情が
より強く伝わってくる気がする。
科学と哲学と政治の要素が
人間の思いを通してきれいに線でつながって終結を迎えるのがとても良かった。
「光が遅すぎる」というセリフが印象的。
火星と地球という
光ですら遅く感じるような距離があるために
リアルタイムでのコミュニケーションが出来なくて、
両惑星に住む地球人同士の心が通じ合えず
信頼関係が揺らぐという展開が胸を打った。
目の見えないリリだからこそ、
誰よりも火星と地球の人々の対立に心を痛め
『面と向かって』話すことの大切さに気づけたのかも。







