

Michika
@0610shun
青が好き
- 2026年5月24日
生活フォーエバー寺井奈緒美読んでる重厚感のある小説の合間に少しずつ読んでる。 ただただ面白く読めるだけじゃなくて 自宅、職場、スーパー、近所の公園 生活圏内での観察力と想像力に驚かされる。 だらしなさが続いていくのが日々の生活であり、 いかに前向きに楽しく過ごせるかを 改めて思い出させてくれる大好きな1冊! 間に挟まれる短歌も ふふふと笑えるものから 考えさせられるものまで その時の状況とか気分によって 刺さる歌が異なるのが面白い。 フォーエバーというのが 私も大好きな映画「ブラックパンサー」の ワカンダ・フォーエバーから着想を得ているのも好き! - 2026年5月23日
対決月村了衛読み終わった買った私大医学部入試での女子一律減点差別事件。 不正を追う新聞記者と 不正をした大学病院を守る女性理事長。 それぞれの立場から知力を尽くして戦う対決は緊張感があった! 立場は違うけれど 2人とも女性であるが故の理不尽な経験を幾度もしていて、 差別のない社会を 理想ではなく現実にしていこうと突き進む方向性は同じという部分が印象的! タイトルになっている「対決」は 新聞記者と医大理事の女性同士のものだと思っていましたが、 それだけではなく、 背景にある大きな権力や理不尽な社会との 対決という 奥深い意味も込められていると感じた。 不正入試問題を機に 女性と男性の医師、どちらが真に現場に求められるのかという重い問いに迫り、 医療現場の歪みを描いているだけでなく、 あらゆる職場で起こり得る 「働き方の選択」への問題提起にもなっている気がする。
- 2026年5月18日
ぬすびと寺地はるな読み終わったファンタジーのようだけど、 実際にいそうな妙なリアルさがある いびつな2つの家族の物語だった。 お互い自分にないものを相手に見出している関係性がとても良かった。 人は言葉で思考する。 使える言葉が少ないと、 なにか感情を揺らす出来事があったときに、 その感情をうまく説明できず、 短絡的な行動に走ってしまう。 本を読むことで言葉を知れば、 心の器を大きくするのではなく 増やしていくことができる。 そうすると感情が溢れてしまわず、 自分の感情を表現する言葉も増やすことができる。 この文面に出会えただけで読んだ価値があった! - 2026年5月16日
クロコダイル・ティアーズ雫井脩介読み終わった買ったワニの涙 捕食者でありながら、 その悲劇を嘆き悲しんでみせるかのような 偽りの一滴。 愛する息子を殺したのは 息子の妻なのか。 人間の異常性は兆しが感じ取れても どれほどの深刻さを招くものかは、 普段平凡に暮らしていたらわからない。 いかに一つの視点からしか物事を見れないことが 真実を歪めるのか、 恐ろしいことなのかを感じさせられる。 人の心の不安につけ込むには、 たった一言でいいのだと思うと恐ろしい。 疑うのは一瞬だけど、信じるには時間がかかると学んだ。 - 2026年5月12日
スロウハイツの神様(下)辻村深月読み終わった買った上巻からのちょっとした描写が いろいろな意味を持つものとして 回収されていく最終章は 感動で胸が熱くなった。 読み終えてから 改めてスロウハイツの皆で過ごしてきた道のりが 愛しく思える。 「人間の行動の真意なんて、 所詮は受け取る側の気持ち一つによる。 そしてそれはきっと、 どれもがどれもそれぞれに正しい。」 優しさにはいろんな形があるということ、 夢や人生に対する向き合い方、 お互いを想う気持ちとか 物語にしか伝えられない言葉があると信じられる 素敵な作品に出会えて嬉しい! - 2026年5月8日
スロウハイツの神様(上)辻村深月読んでるほのぼのとしたシェアハウスでの日常から 徐々に登場人物の個性がわかってきて、 それぞれが抱えている思いが展開される様が、 テンポよく進むからどんどん読みたくなる。 夢を持つ若き作家たちの 仲間への憧れとか尊敬が当然のようにそこにあるのに、 時々どうしようもない焦燥に潰されそうになる。 それでもゆずれない気持ちを軸にして創作し続ける姿に涙が出そうになる場面もあった。 穏やかな日常の描写が続くのに、 言葉の端々に張りつめた空気があって この共同生活…誰かの環境が変化したらあっという間に崩れていくんだろうなとも感じてる。 静かな始まりだけど、 この先で何かが動き出しそうな予感が強く残った。 辻村深月さんの作品は 丁寧すぎるくらいにゆっくりと登場人物を描くからこそ、 最後の回収作業にぞわぞわくるから下巻も楽しみ! - 2026年5月4日
数学者と聖骸布騎士団藤本ひとみ借りてきた読んでるこれはシリーズ物だったのか! 知らずに読んだけど単品としてもとても面白かった!! 西洋の歴史や宗教の描写が 詳しく書かれていて重厚感を際立たせているように感じたし、 レオナルド・ダ・ヴィンチが物語の謎に関わっているのも魅力的だったし、 カルト扱いされている修道院の秘密が明らかになっていく様子は 本当にフィクションなのかと疑うほど引き込まれた。 現実離れしているような内容だけど、 他者との関わりの重要性を説いていたり、 いつでも組織や社会、国を変えるのは 外部の行動力ある人間であると 新たな知見を得たりした。 - 2026年5月2日
ホワイトラビット伊坂幸太郎買った再読中限定カバーが可愛くて再読! 時間軸のズレを活かしつつ、 多くの視点で語られる立て籠もり事件が巧みに展開されて、 終盤のタネ明かしがとても鮮やか! 事件の真相が明らかになるにつれ、 点と点が繋がる快感があって ユーモアと人間ドラマの深みも魅力的だった。 星は640年前の光であり、 オリオン座はすでに爆発しているかもしれない という内容が印象深く、 宇宙の歴史の中では人の人生なんて一瞬で、 そんな中で右往左往する人間たちって とても愛おしいなぁと感じた。
- 2026年4月29日
傷つきながら泳いでく月岡ツキ読んでる頑張るっていうのは、 自分を信じて 「ある状態」になるために あれやこれや行動すること。 頑張らないというのは、 「ある状態」になれなくても 自分を信じておくと決めるといくとかもしれない。 この文面が出てくるエピソードがすごく良かった! なりたい自分になるために仕事をしているはずなのに、 余裕がなくなっている時にすごく刺さった📝 働く上での正直な心の内が たくさん綴られた一冊だと思った。 身に覚えがあるという感情、 全然知らなかった感情、 どちらにも出会えるエッセイ! - 2026年4月28日
晴れの日の木馬たち原田マハ借りてきた読んでる山中すてらという素敵な名を持つ女性が 小説家として成長していく物語。 明治大正期が舞台で 女性が好きなことへ情熱を傾けることが とても難しい時代背景だったけれど、 その最中でも小説を書くことや 本を読むことに没頭し、 その小さな積み重ねがいい出会いやチャンスを掴むのだと思った。 面白い小説を貪り読むような描写は 読書の楽しさを改めて実感できたし、 好奇心や夢中になれるものを育んで 邁進していく物語は前向きな力をもらえた! 「読者を悲しい気持ちにさせる小説ではなく、 幸せな気分にさせる物語を」とあったけど、 きっとこれが原田マハさんの創作の根幹をなす思想なのだろうと思った。 - 2026年4月25日
ミシンは触らないの中前結花読み終わった人からもらった忘れられない言葉をテーマに書かれたエッセイだった。 何気なく言われた一言とか 溢れてしまった心の声とか 自分が誰かからもらった言葉は どんなものがあっただろうと 自分の記憶と重ねて読んだ。 共感だけが大事なんじゃなくて、 苦手なこととか理解できないことを 補完し合うことも素敵なことだという内容のエピソードがとても好きだった。
- 2026年4月23日
暁星湊かなえ借りてきた読み終わった前半で語られた事実が 後半では違う角度で語られて 新しい事実が明らかになっていく展開に没頭した。 ひとつの立体像を前から見るのと 後ろから見るのでは全然違うように、 ふたつの章を読むことで見えなかった全体像が見えてくる。 私が普段見聞きしている情報も こんな風に角度を変えて見れば まったく違うものになるのかもしれないと 何とも言えない気持ちになった。 この本を読んでとにかく強く感じたのは 言葉の力の強さだった。 巧みな言葉の力で操られた世界なら 信じてしまうかもしれない。 言葉一つで人生を終わらせられる一方で、 救われる事実も必ずあるということを知れた。 - 2026年4月19日
桜の首飾り千早茜読み終わった買った千早茜さん、 どうして身代わりの術のようにころころと 視点や考え方を変化させられるんだろう。 桜を見ても「キレイ!」としか思えない私には こんなに桜がいろいろな表情を見せるものなのだと、 尊敬が止まない作品だった。 囚われていたものから離れて 再出発するような、 今までと違う自分に出会う物語が多い印象。 この本を読んで 出会いと別れの季節に開花する花だから 桜のある風景ってやっぱり特別なのかなぁと思ったりもした。 - 2026年4月17日
女王様の電話番渡辺優借りてきた読み終わった前半はある登場人物の失踪の謎を追う展開? と思いながら読み進めると 中盤あたりから性的マイノリティがテーマだと気が付く。 冒頭の一文からインパクトが大きく、 センシティブで衝撃的な物語なのに どんどん読んでしまう。 人は行動に何か理由がないと怖くなって、 その理由が自分が理解できるものじゃないと安心できなくて、 なんで人間ってこうなのかという気持ちにもなる。 普通とは何か 常識とは何か。 自分の理解の外側にあるものを無理に捻じ曲げて解釈しない優しさを持ちたい。 物語を読みながらいつも "主人公は結末までに何を得たか"と 考えてしまうけれど このお話は主人公が持っていたものを見つめ直し、 手放して楽になるお話なのではないかと思った。 性的マイノリティが登場する作品は最近よくお見かけするけど、 初めからそういう個性として描かれるのではなく、 そうかもしれないと逡巡する過程が描いているのが新鮮な視点だった。 - 2026年4月12日
ホテルローヤル桜木紫乃読み終わった買ったラブホテルという訳ありげな場所の盛衰を背景にした人間模様は、 退廃的な雰囲気も相まって 諦めと寂しさが漂うけれど、 地道に生きる人々への小さな優しさに 共感を寄せる場面もあった。 男女の絡み方とか愛の形、 正解のない個人と個人の関係は せつないはずなのに生命力を感じるような 不思議な余韻が残った。 廃墟から始まって 建設前に時間が逆戻りしていくストーリーの進み方もすごく好き! 短編集はどこからでも読める楽しみもあるけど、 この本は順番通りに読むべき作品だと感じた。 説明的な文章が少ないのに、 ちょっとした言葉や仕草などの緻密な描写で 各章の主人公たちが暮らしに追われていることが伝わって、 各話で異なる世界にすうっと入っていける。 新装版の表紙が釧路の湿地の風景みたいで 読み終わると心にぐっとくるので こちらの方が好き!
- 2026年4月11日
ふつうの人が小説家として生活していくには津村記久子借りてきた読み終わった「他人がぜんぜん好きじゃないものを 自分が好きでも臆さないこと。 才能も努力もいらんから追った方がいい。 ものにならなくても、その後何かにはなるんです」 という文面にとても勇気をもらった。 自分が何を好きか知ってるって 何をするにしても強みになるのかも。 タイパ、コスパ重視じゃなくて 無駄を恐れない生き様や、 "コレ"と思ったものを こつこつ積み上げていくことの大切さを 教えてもらった気がする! 津村さんのあの物語のあの人物、実在したんだ!とか知れたのも面白かった。 - 2026年4月4日
すべてが円くなるように原田マハ読み終わった買った原田マハさんの本を読むと 絵が持つ独特の静けさの奥に 熱が感じられる。 それが物語に自然に溶け込んでいるから、 芸術作品を堪能できた気持ちになる。 真珠がいろいろな形で登場し、 人との縁、物や景色との縁を通して 時間をかけて痛みが"円くなる"のが 表されているのを感じたし、 登場人物の過去と今をさりげなく結びつけているようだった。 真珠は自分の生活には縁のないものだけど、 時間をかけた分の 鋭い輝きとは異なる繊細さと、 あたたかい光として描かれる表現が印象深かった。
- 2026年3月31日
わざわざ書くほどのことだ長瀬ほのか借りてきた読み終わった独特の切り口や絶妙なワードセンスで 日常や思い出が記されていて、 勢いのある文章だから一気に読んじゃった。 クスクス笑えるエピソードばかりだけど、 長瀬さんがさらけ出す劣等感とかも 何となく共感できるものばかり。 それを面白く取り上げてくれることで、 人間らしさというものが愛おしくなった。 誰かの人となりがわかるエッセイは楽しい!
- 2026年3月28日
マリエ千早茜読み終わった「夫婦」とか「妻」とか「母」とか、 役割のように名前を与えられちゃうと "らしさ"みたいなものを意識しなきゃいけないのかなぁと感じてしまった。 役割に流されて 本当に欲しいものや 心の奥の気持ちを忘れていくような気もする。 本当に自立して 自分のことを理解して 自由に生きるというのは 結婚していようがしていまいが とても難しいのだと思った。 誰かと共に生きていくために必要なのは 条件なのか、それとも愛なのか。 結果がどうでも、 その出来事が自分の人生を前に進めてくれるのであれば 大切な時間だったと思えるのだろうか。 小説全体に染み込んでいる 色や匂いを共有することが 人と人のつながりを濃くしていくという表現がとても素敵だった。 - 2026年3月28日
麦本三歩の好きなもの 第一集住野よる読み終わったほのぼの系ご自愛小説だと思っていたけど、 読む時の精神状態のせいか、 三歩ちゃんのようにのんびり生きているつもりでも、 周りの見え方はそうではないこともあるという メッセージを感じてしまった。 個性は仕事の完成度で表現せよとされ、 真面目さが割を食う社会。 三歩ちゃんみたいな"自分への緩さ"は怠慢ではないと思うけど、 嫌な思いをする人は確実に存在する。 正直さは時には疎まれると思う。 でも相手の張り詰めてたものを解き放つ力もある。 自分のダメな部分をわかっているけれど、 我が道を行く程強くもない。 どこかの誰かの物語でもあり 自分に思い当たる物語でもあり、 そんな所がこの本の愛すべき点だったと思う。
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