

Michika
@0610shun
青が好き
- 2026年2月23日
ウエハース君イ・ユリ,渡辺麻土香借りてきた読み終わったSFのような設定だけど、 現代に生きる私たちにとって 身近な問題をはらんでいて、 「こんなことできたらいいな」と 「いや、こんな未来は良くない」と どちらの感情も脳内でシャッフルして、 楽しみながらも気づかされる短編集だった。 惑星を育てたら人間という微生物が湧いてくる… 1日のうち5分しか開眼できない災害の中に生きる恋人たち… 結婚した自分のもとに結婚していない自分が訪ねてくる… 意表をつく結末や切ない内容のお話もあって、 突拍子もないようで、 リアルな不思議世界! - 2026年2月20日
もうしばらくは早歩きくどうれいん移動とは場所を移るだけではない。 「家の自分から、仕事の自分へ」 「不安な自分から、悪くないじゃんと言える自分へ」 「頑張ろうと気合いを入れる時間から、頑張ったねと思える時間へ」 その間にあるグラデーションを丁寧に渡っていく 着替えの時間なのだと インタビューで仰っていたのを見てから読んだら 内容が一層胸に沁みた。 日常の「ちいさな移動」のなかに、 物理的な動きだけでなく、 感情の動きが詰まっていると気づかせてもらえた。 - 2026年2月16日
日暮れのあと (文春e-book)小池真理子借りてきた読んでる死と老いが主軸になっているような短編集。 人が皆抱える未来。それをどう捉えるか。 誰かの人生を辿ることの尊さを受け取った気がする。 誰かに欲を向けることも描かれていて、 希望よりも諦観、 悲しみよりも忘却、 執着より離脱を選んだ中高年の様と 若者の純粋さや分別のなさの書き分けがすごかった。 ノスタルジー要素、ホラー要素 どの編も秘密が隠し刀のように作用していて 引き込まれるように読んでしまった。 ふわっとした結末も余剰を味わえる。 「身震い」じゃなくて「胴震い」 「薄暗い」じゃなくて「小暗い」。 言葉選びの繊細さが今にも崩れそうな不安を掻き立てられた! こういうところで世界観というのは固まっていくんだなぁと実感できる大人の文芸を堪能。 - 2026年2月14日
人生を狂わす名著50三宅香帆,今日マチ子借りてきた読んでる学生時代に夢中になって読んだ 「図書館戦争」の考察が好きだった! 話しかけてくれるような文体で 多くの名著の面白さが伝わる。 辛い自分を全肯定してくれるわけじゃなくても、 現実から少し距離をおける。 本にはそんな力があると再認識! 人生が狂ってしまうような激変とまではいかなくても 衝撃を大きく受けた本はたくさんある。 これからも楽しいことばかりではない人生を ともに戦ってくれる本に出会いたい! - 2026年2月11日
ウォーク・イン・クローゼット綿矢りさ読んでる「本ツイ」という 作家さんに1万円を渡したら どんな本を買うのかというYouTubeが好きで、 綿谷りささんの回がとても面白かったので 本も読みたくなっちゃった。 Netflix「ダウントン・アビー」のレシピ本や 有名な香水の香りを言語化した本など 選ぶ本と楽しみ方がときめきに溢れていたけれど、 この本にも服装で武装したり ねじれた愛を求めてしまう女性たちが出てきて、 綿谷さんの頭の中に潜り込めた気分になった! 他人が自分をどう評価するかについて無頓着すぎるのも、 誰かに悪影響を与えてしまうのかも。 女性の自意識について男性目線で描かれている気がして面白かった! 限定カバーも可愛くて好き🍓
- 2026年2月8日
哀を飲む木爾チレン借りてきた読み終わった飲み物に絡めた短編からは 恋愛の高揚感や喪失の苦しみ 報われない虚しさや飽きられる恐怖、 消化できない複雑な心情が描かれていて 痛みを伴う愛の物語だった。 心の中に確かな気持ちがあって 感情の揺れもはっきりと感じ取っているのに、 それを行動に移すのが上手くいかなくて 気付けば相手に依存してしまうのかなぁと考えさせられた。 忘れることも乗り越えることもできないまま、 それでも日常を続ける姿は健気で切実だった。 生々しい性描写も葛藤とか衝動を 鮮烈に浮かび上がらせる役割を果たしていたように感じた。 巻末の「この短編集の飲み方」を読んでから すべてのお話を読んでも面白いかも! - 2026年2月7日
デモクラシーのいろは森絵都借りてきた読み終わったいろいろな感情を刺激される物語。 第七章のある登場人物の日記では、 今まで見ていた視点とは別の角度から見えてくる世界観がとても痛快! 600ページ近くの大長編の満足感たっぷりだった。 民主主義とは何かを通して、 遠慮しない勇気と相手を思いやる心、 自分の目で見て自分の頭で自分の頭で考え続けることの大切さを 教わったような気持ち。 作中で何度も謳われる 「民主主義の基本は、 自分自身で考えた物語を生きること。」 民主主義の根幹が揺るがされる時代に生きる私も、 個人の自由と責任を認識しなければいけない事があるような気がして、 自分にとってのデモクラシーとは?と考えたくなった。
- 2026年1月30日
富士山平野啓一郎借りてきた読んでるずっと読んでみたかった平野啓一郎さんの本。 まずは短編からと思って読んでみたら 読み応えがあって面白くて 長編もぜひ読みたいと興奮してしまった! 一つ一つの些細な行動や言動で 他者の生き方とか人生観を動かしてしまう そんな物語が多かった。 世の中全てうまく歯車が嚙み合うなんてことはない。 生き方全てに失敗を選ばず正解を出し続けるルートを歩むのは不可能で、 後々になってあの選択で良かったのかなぁと 自分を納得させるため妥協点を見つけて 辻褄合わせをしていくしかないのかな。 でも相手に影響を与えるであろう 自分の言動をどんどん分解していくと とてもちっぽけなものであるような気もする。 自己責任論に傾倒しすぎることの危険性も感じてしまったりした。 感想がうまくまとまらない!でも面白い! - 2026年1月30日
三月の招待状角田光代読み終わった歳を重ねたら自動的に大人になるというのではないんだなと思った。 今と過去を比べたり、 自分があの人よりは優位に立ってると考えようとしたり、 嫌な経験が少し美化された思い出になってたり。 登場人物がみんな自分勝手で不完全で、 自分でも気がついていなかった深層心理を教えてくれいるようだった。 変われない自分や、 しがみついていた過去から 変化を求めて行動する内容が印象的だったけれど、 結局違う自分になろうとあがいても、 本質的には変われないと 言われているような気もした。 自分と向き合っている気がしているだけで、 実は折り合いをつけたりしながら生きるのが 大人になるということなのだろうかと考えさせられた。 - 2026年1月24日
さよならジャバウォック伊坂幸太郎借りてきた読み終わったスノードームをひっくり返したように どれが正か逆かわからない 幻想と現実の狭間を行き来するような読み心地。 混乱の中にいる主人公と同じように、 読んでる自分も混乱の中にい続ける。 少しずつ違和感に説明がつき始め、 最後に1番の謎が解けるから 少し疑問は残ったけどやっぱり楽しく読めた! 人間は温厚な種であり残忍な種である、 自分のエリアを平和に保ちながら よその土地に攻め入っていくという 人の根本を物語を通して見せてもらった感覚。 世の中の悲しい事すべて ジャバウォックの仕業ならいいのに! それぞれの登場人物が 人生の優しさと複雑さは共存するものだと 教えてくれているようだった。 - 2026年1月22日
下町サイキック吉本ばなな買った読んでるよしもとばななさんの描く 生と死に触れる内容とか スピリチュアルな部分に対して、 以前は表面的だった共感が、 年齢を重ねるごとに 実感を伴うものになっていることに気づかされる。 絶望からの立ち直り方、 悪意との距離のとり方、 なす術のない時の心の置き方、 日常の意味、 自分が経験を重ねて見出してきた生き方の 答え合わせをしてる気持ちになった。 - 2026年1月20日
- 2026年1月18日
ウロボロスの環小池真理子借りてきた読み終わった夫が再婚した妻と 自分の従業員兼運転手との浮気を疑う… よくある話に過ぎないと思っていたけれど、 取り巻く出来事に至る細やかな描写に圧倒され、 登場人物たちの心理劇を堪能できた。 物語の3分の2くらいまでは 静かに見守るように読む時間が続くけど、 3分の1くらいで大きく展開が動き 意外な事実が明らかになるから、 それまでの静謐さが大きな意味を持つものとして 印象づけられる一冊だった。 誤解と自己犠牲が この物語を重く彩っていると思う。 人はどうして 目の前にいる実在よりも、 不安感など目に見えないものを勝手に想像して疑って、 お互いの気持ちを壊してしまうのだろう。 そして、 人生は恐ろしいほどの偶然の積み重ねの上に成り立っているという無情さも知った。 - 2026年1月12日
借りてきた読んでる「spring」で主人公のHALにしばらく心を奪われたので、 スピンオフも絶対読もうと思ってた! 読者それぞれが文章から想像する美しさに限界を定めていない気がするから、 バレエを鑑賞したことがなくても 小説という形で楽しめる作品だと思う! 単に音楽に合わせて踊るのではなくて、 音楽を引き連れる、 音楽そのものになるみたいな ダンサーを見た時の高揚感がやっぱりすごい。 バレエに限らず美しさを追求する表現芸術には 男女両方の性的な特徴を兼ね備えた存在が必要なのかなぁと感じてしまう。 BL的な湿度を求めて読むというより、 そういう視点で読むから 性的指向に限らず中性的なHALに これほどまでに陶酔しちゃうのかも。 - 2026年1月11日
- 2026年1月5日
神に愛されていた木爾チレン読み終わった前半と後半で語り手が変わるから、 同じ出来事が全く違う色合いで浮かび上がる! 才能のある人ほど、 自分とは違う突出した才能の持ち主に惹かれ、 嫉妬や不安を抱いて自分を見失うのかも。 登場人物2人の違ったベクトルの狂気がビンビン伝わってきた。 道を踏み外して人生が狂ったとしても、 それは神様から与えられた才能であり、 個性であり、魅力でもある。 苦悩した結果ある一点道が開けた時に悟ることができたら、 まさしく神様から愛されたと言えるのかなぁと いろいろ考えさせられて、余韻がすごい! - 2026年1月3日
小説、この小さきもの鴻巣友季子読んでる“「自分の知っているものしか知りたくない」 「共感できるものにしか接したくない」という 排他的な知の袋小路に陥れば、 人は世界に働きかける力を失っていく" 小説の登場人物に共感できないからといって 作品として評価しないという感覚に 疑問を投げかけていた部分が印象に残った。 表面的な部分だけでなく、 隠れた本質や背景にある因果関係を 理解しようとする読書ってハードルが上がる気もする…。 でも小説で育んだ想像力が備わっていれば 自立した個人として他者のことを慮る力も得ることができるのかも。 - 2025年12月30日
アフター・ユー一穂ミチ借りてきた読み終わった「人生は手が届かなくなってからしか答え合わせができない。」 この一文に本作の切なさが詰まっている気がする。 失踪した彼女が自分の知らない男性と旅先で亡くなってしまうという設定に 読むのをためらっていたけれど、 登場人物それぞれの複雑な感情が重なったり離れたりして 謎がゆっくり解けていくにつれ悲しみが押し寄せてきて、 読むのをやめられなくなってしまった。 人のために生きられる人と、 自分のためにしか生きられない人だったら、 なるべく前者でありたいと感じてしまうお話だった。 一穂ミチさんの心情描写が素晴らしすぎて 一文一文丁寧に味わいたくなるし、 また読み返したい箇所がたくさんある! - 2025年12月30日
緑十字のエース石田夏穂借りてきた読み終わった主人公が工事現場で安全管理を任される中で、 職人たちとの攻防のスリリングさが独特の緊張感を持って読めてしまう。 "ここじゃない"と思いながらの仮面生活の中で、 不意に見出す自分の営みへの意義。 誰にでもできる仕事なのか? では自分にしかできない仕事とは? ルールを厳守するということは 柔軟な対応ができないってことになるのか?と その差について考えてしまったり、 コストが最優先で 作業者の安全とか労働環境のプライオリティが低いのは 現場のリアルな問題なのかと切なくなってみたり、 どの登場人物に心を寄せるかで いろんな見方ができる内容だと思う。 - 2025年12月27日
続 遠慮深いうたた寝小川洋子借りてきた読んでる小川洋子さんの言葉で組み立てられた日常の風景は 自分の周りにもあるありふれた世界のはずなのに まったく予想もしなかった場所に連れて行かれる感覚がある。 「もし自分に想像する力がなかったら、と考えるだけで恐ろしい。 本の世界を旅する自由なしに、どうやって孤独に耐えることができただろう。 社会の矛盾や、人間の醜さや、やがて訪れる死への畏れを、私は文学の助けを借りてどうにか受け入れようとしている。」 物語から想像できる世界の広さや、 本を通して他者と結ばれることの愛しさも感じられた。 誰かとのささやかな交流に心を留められる姿も印象に残った。
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