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Michika
Michika
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@0610shun
青が好き
  • 2026年6月13日
    爆弾
    爆弾
    爆弾魔と警察の舌戦、 警察官一人一人の正義とか仕事に対する心情描写。 映画鑑賞の後に読むとそのどれもが より鮮明に心に迫った。 「自分勝手こそ、人間の真実」と スズキタゴサクは言った。 孤独、偏見、差別、無関心、 人間の心に必ずあるもの。 協調と調和のバランスが大事だからと、 集団や社会の中では出さないもの。 タゴサクみたいに0か100かではなく、 絶妙なバランスを保ちつつ存在しているもの。 それが「もういいや」と弾けた時、 自分はどうなるのか? その爆発を押し留めているものは何か? 他者を見下す世間が生み出した スズキタゴサクという怪物によって 意識の中に潜む光と影が 両極面から対峙するように責められ、 個と集団が結び付いている深い所を抉られた。 「最後の爆弾」は物理的なものではなく 事件を通じて自分たちの心の中に植え付けられた 悪意という名の時限爆弾なのではないか。
  • 2026年6月10日
    神の光
    神の光
    一夜にして建物が忽然と姿を消す。 それが共通点となるミステリーの短編集。 時代や国のバリエーションがあって楽しく読めた。 トリックは物理的な説明を経て解決するけれど、 どれも情感的な余韻が残った。 戦争など歴史上の出来事は その記録が残されていないものも多く 体験者の見聞を通して知るしかないこともあると 別の本で読んだことがあって… 記録には残らなくとも後世に語り継ぎたい 隠された事実というものが きっといつの時代にも存在していたのだと思う。 個人的には 幻想的で巧妙なトリックよりも、 人々の思惑を抱えたまま 闇に葬られそうになった その建物が存在していた意味と、 消されてしまった理由について 思いを馳せる内容だった。
  • 2026年6月8日
    ワンルームから宇宙をのぞく
    宇宙工学を研究している方と知り、 理系の才能がありながら文才もあると こんなに素敵なエッセイが書けるのかと感動! 自分のワンルームの自室から 宇宙空間までの間には はっきりとした境界線があるわけではなくて、 自分も宇宙の一部であるという書き出しで、 人の能力は有限であり 無限の可能性の中から切り捨てていく必要がある。 自分の力を受け入れて折り合いをつける。 諦めと希望は両立するんだという内容に感動。 太陽光圧は1円玉の2000分の1の重さがあって、 ほんの少しだけ太陽から背中を押される計算になるというエピソードにも勇気づけられる。 数学が打ち立てた法則や定理が 日常生活と連続した繋がりを持っていると感じられるなんて。 著者の解像度の高さで世界を見てみたい。
  • 2026年6月5日
    黄色い家
    黄色い家
    努力や労力がお金に変わる時の達成感、 それが手元にある安心感、 入ってくるお金の流れが滞った時の焦りとか、 大事なものを守ることが目的だったはずなのに だんだんその目的がお金を持っておくこと自体にすり替わってしまう感覚、 お金の魔力を感じる内容だった。 主人公たちの生き方は 決して正しい生き方ではないのに、 間違っていると否定もできない。 生きていくための罪は罪なのか。 ずっと救いを求めて考えながら読み終えた。
  • 2026年6月5日
    ろうそくを吹き消す瞬間
    憧れの松井玲奈さんのエッセイ。 誰かと比べることで いろいろな心配を増やすより、 小さくとも目の前にある自分の自信になるものを 大切にしていこうというメッセージを強く感じた。 一輪のバラをいただいて 一本をこれっぽっちだと感じずに、 特別な一本だと思える人でありたいと感じたエピソードも胸を打った。 自信がないことは伸び代があるということ、 不安になるのはこれからの経験へのイントロであること、 舞台での活躍を経て自分の中の感情と向き合って 挑戦を楽しめるようになっていく過程に とても勇気づけられた。 ハリーポッターの舞台、観劇してみたいなぁ🪄
  • 2026年6月3日
    ノスタルジア
    ノスタルジア
    “愛”を定義する場面があって、 「一瞬の点滅のような、常に失われていく、ノスタルジアみたいなもの」と表現されていたのが心に残った。 愛は他者とつながる渇望と持続を求める関係であると感じていたけど、 愛とは「関係」そのものではなくて、 一瞬一瞬の「感覚」であって、 自分の内側で消費される感情なのかな。 このような感情は文学でしか表現できないものだとしばらく余韻が残った。 理性を持って読むと受け入れ難いけど、 感性を持って読むと深く味わえる。 物語全体を通して儚げで ぼんやりしていたら消えてしまいそうな場面の連続だった。 繊細な感情の揺れを見逃したくなくて、 一文一文丁寧に読んだ。
  • 2026年5月31日
    法廷遊戯
    法廷遊戯
    弁護士、被告、被害者、それぞれの視点で、 犯罪にいたる背景や真実が浮かび上がって、 法律用語満載ながらも最後まで流れを追いやすくて面白く読めた。 主要人物の価値観や行動をどう受け止めるかで この物語の印象は大きく変わる気がする。 ミステリーとしての面白さはもちろんだけど、 筆者が法学部で学んだ方だから、 人間が人間を裁くことについて、 無罪と冤罪の違いについて、 貧困と家庭環境による進路の制限、 被害者と加害者の心理など、 普段触れることのない世界を垣間見れた! 人を救うのは必ずしも正しさとは限らないのだろうか。 どんなに法律を学んでも正解がないのだろうかという問いかけも残された気がする。
  • 2026年5月28日
    白と黒のソナタ
    白と黒のソナタ
    3つの時代が切り替わりながらストーリーが進むけど、 どの時代にもピアノを愛する人がいて、 その人たちの思いをのせて 音を奏でる楽器の存在の大きさを感じた。 家柄というしがらみのせいで 悲惨な末路を辿った持ち主の元を巡ったピアノ。 その持ち主たちに襲いかかる凄惨な出来事には 重々しい気持ちにもなったけど、 非情な運命の流れの中でも、 凛とした心を持つ人物たちの生き様を ピアノの旋律が奏でる描写は胸を打った。 鍵盤の白と黒、 人々の光と闇、 時代を超えて時に影を落としながら 光を運び続けるストーリーで、 絶望の底で立ち上がる希望とか 届かなかった願いも受け止めながら、 次の時代へと引き継がれていく終幕に救われた。 読み終えるとこの表紙が心に沁みる🥲
  • 2026年5月24日
    生活フォーエバー
    重厚感のある小説の合間に少しずつ読んでる。 ただただ面白く読めるだけじゃなくて 自宅、職場、スーパー、近所の公園 生活圏内での観察力と想像力に驚かされる。 だらしなさが続いていくのが日々の生活であり、 いかに前向きに楽しく過ごせるかを 改めて思い出させてくれる大好きな1冊! 間に挟まれる短歌も ふふふと笑えるものから 考えさせられるものまで その時の状況とか気分によって 刺さる歌が異なるのが面白い。 フォーエバーというのが 私も大好きな映画「ブラックパンサー」の ワカンダ・フォーエバーから着想を得ているのも好き!
  • 2026年5月23日
    対決
    対決
    私大医学部入試での女子一律減点差別事件。 不正を追う新聞記者と 不正をした大学病院を守る女性理事長。 それぞれの立場から知力を尽くして戦う対決は緊張感があった! 立場は違うけれど 2人とも女性であるが故の理不尽な経験を幾度もしていて、 差別のない社会を 理想ではなく現実にしていこうと突き進む方向性は同じという部分が印象的! タイトルになっている「対決」は 新聞記者と医大理事の女性同士のものだと思っていましたが、 それだけではなく、 背景にある大きな権力や理不尽な社会との 対決という 奥深い意味も込められていると感じた。 不正入試問題を機に 女性と男性の医師、どちらが真に現場に求められるのかという重い問いに迫り、 医療現場の歪みを描いているだけでなく、 あらゆる職場で起こり得る 「働き方の選択」への問題提起にもなっている気がする。
    対決
  • 2026年5月18日
    ぬすびと
    ぬすびと
    ファンタジーのようだけど、 実際にいそうな妙なリアルさがある いびつな2つの家族の物語だった。 お互い自分にないものを相手に見出している関係性がとても良かった。 人は言葉で思考する。 使える言葉が少ないと、 なにか感情を揺らす出来事があったときに、 その感情をうまく説明できず、 短絡的な行動に走ってしまう。 本を読むことで言葉を知れば、 心の器を大きくするのではなく 増やしていくことができる。 そうすると感情が溢れてしまわず、 自分の感情を表現する言葉も増やすことができる。 この文面に出会えただけで読んだ価値があった!
  • 2026年5月16日
    クロコダイル・ティアーズ
    ワニの涙 捕食者でありながら、 その悲劇を嘆き悲しんでみせるかのような 偽りの一滴。 愛する息子を殺したのは 息子の妻なのか。 人間の異常性は兆しが感じ取れても どれほどの深刻さを招くものかは、 普段平凡に暮らしていたらわからない。 いかに一つの視点からしか物事を見れないことが 真実を歪めるのか、 恐ろしいことなのかを感じさせられる。 人の心の不安につけ込むには、 たった一言でいいのだと思うと恐ろしい。 疑うのは一瞬だけど、信じるには時間がかかると学んだ。
  • 2026年5月12日
    スロウハイツの神様(下)
    上巻からのちょっとした描写が いろいろな意味を持つものとして 回収されていく最終章は 感動で胸が熱くなった。 読み終えてから 改めてスロウハイツの皆で過ごしてきた道のりが 愛しく思える。 「人間の行動の真意なんて、 所詮は受け取る側の気持ち一つによる。 そしてそれはきっと、 どれもがどれもそれぞれに正しい。」 優しさにはいろんな形があるということ、 夢や人生に対する向き合い方、 お互いを想う気持ちとか 物語にしか伝えられない言葉があると信じられる 素敵な作品に出会えて嬉しい!
  • 2026年5月8日
    スロウハイツの神様(上)
    ほのぼのとしたシェアハウスでの日常から 徐々に登場人物の個性がわかってきて、 それぞれが抱えている思いが展開される様が、 テンポよく進むからどんどん読みたくなる。 夢を持つ若き作家たちの 仲間への憧れとか尊敬が当然のようにそこにあるのに、 時々どうしようもない焦燥に潰されそうになる。 それでもゆずれない気持ちを軸にして創作し続ける姿に涙が出そうになる場面もあった。 穏やかな日常の描写が続くのに、 言葉の端々に張りつめた空気があって この共同生活…誰かの環境が変化したらあっという間に崩れていくんだろうなとも感じてる。 静かな始まりだけど、 この先で何かが動き出しそうな予感が強く残った。 辻村深月さんの作品は 丁寧すぎるくらいにゆっくりと登場人物を描くからこそ、 最後の回収作業にぞわぞわくるから下巻も楽しみ!
  • 2026年5月4日
    数学者と聖骸布騎士団
    これはシリーズ物だったのか! 知らずに読んだけど単品としてもとても面白かった!! 西洋の歴史や宗教の描写が 詳しく書かれていて重厚感を際立たせているように感じたし、 レオナルド・ダ・ヴィンチが物語の謎に関わっているのも魅力的だったし、 カルト扱いされている修道院の秘密が明らかになっていく様子は 本当にフィクションなのかと疑うほど引き込まれた。 現実離れしているような内容だけど、 他者との関わりの重要性を説いていたり、 いつでも組織や社会、国を変えるのは 外部の行動力ある人間であると 新たな知見を得たりした。
  • 2026年5月2日
    ホワイトラビット
    限定カバーが可愛くて再読! 時間軸のズレを活かしつつ、 多くの視点で語られる立て籠もり事件が巧みに展開されて、 終盤のタネ明かしがとても鮮やか! 事件の真相が明らかになるにつれ、 点と点が繋がる快感があって ユーモアと人間ドラマの深みも魅力的だった。 星は640年前の光であり、 オリオン座はすでに爆発しているかもしれない という内容が印象深く、 宇宙の歴史の中では人の人生なんて一瞬で、 そんな中で右往左往する人間たちって とても愛おしいなぁと感じた。
    ホワイトラビット
  • 2026年4月29日
    傷つきながら泳いでく
    頑張るっていうのは、 自分を信じて 「ある状態」になるために あれやこれや行動すること。 頑張らないというのは、 「ある状態」になれなくても 自分を信じておくと決めるといくとかもしれない。 この文面が出てくるエピソードがすごく良かった! なりたい自分になるために仕事をしているはずなのに、 余裕がなくなっている時にすごく刺さった📝 働く上での正直な心の内が たくさん綴られた一冊だと思った。 身に覚えがあるという感情、 全然知らなかった感情、 どちらにも出会えるエッセイ!
  • 2026年4月28日
    晴れの日の木馬たち
    山中すてらという素敵な名を持つ女性が 小説家として成長していく物語。 明治大正期が舞台で 女性が好きなことへ情熱を傾けることが とても難しい時代背景だったけれど、 その最中でも小説を書くことや 本を読むことに没頭し、 その小さな積み重ねがいい出会いやチャンスを掴むのだと思った。 面白い小説を貪り読むような描写は 読書の楽しさを改めて実感できたし、 好奇心や夢中になれるものを育んで 邁進していく物語は前向きな力をもらえた! 「読者を悲しい気持ちにさせる小説ではなく、 幸せな気分にさせる物語を」とあったけど、 きっとこれが原田マハさんの創作の根幹をなす思想なのだろうと思った。
  • 2026年4月25日
    ミシンは触らないの
    人からもらった忘れられない言葉をテーマに書かれたエッセイだった。 何気なく言われた一言とか 溢れてしまった心の声とか 自分が誰かからもらった言葉は どんなものがあっただろうと 自分の記憶と重ねて読んだ。 共感だけが大事なんじゃなくて、 苦手なこととか理解できないことを 補完し合うことも素敵なことだという内容のエピソードがとても好きだった。
    ミシンは触らないの
  • 2026年4月23日
    暁星
    暁星
    前半で語られた事実が 後半では違う角度で語られて 新しい事実が明らかになっていく展開に没頭した。 ひとつの立体像を前から見るのと 後ろから見るのでは全然違うように、 ふたつの章を読むことで見えなかった全体像が見えてくる。 私が普段見聞きしている情報も こんな風に角度を変えて見れば まったく違うものになるのかもしれないと 何とも言えない気持ちになった。 この本を読んでとにかく強く感じたのは 言葉の力の強さだった。 巧みな言葉の力で操られた世界なら 信じてしまうかもしれない。 言葉一つで人生を終わらせられる一方で、 救われる事実も必ずあるということを知れた。
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Michika (0610shun) さん - Reads | 読書のSNS&記録アプリ