端隅 "思いどおりになんて育たない" 2026年3月4日

端隅
@R_nut
2026年3月4日
思いどおりになんて育たない
思いどおりになんて育たない
アリソン・ゴプニック,
森口佑介,
渡会圭子
原題は"The Gardener and the Carpenter" で、親のあり方を木工職人と庭師に例えている。 → 子どもの世話をすることは、(略)木工のような、決まった形の大人をつくるためのものではない。親になることは、庭づくりに似ている。大切なのは豊かで安定している安全な環境を整えて、いくつもの違う花が咲くようにすることだ。 なぜ人間の子どもは育つのに手間も時間がかかる(生まれて数時間・数日で自分でエサを食べられる動物も多い)のか。子どもにとって遊びとは何か。子どもはどんなふうに身のまわりの世界を理解しようとし、どうやって学んでいるのか。大人と子ども、子どもと新しいテクノロジーとの関係について。 現代の教育は、学校や教師も評価から逃れられず、結果的に木工に近くなりやすいってことなんだなぁ。 庭師(反ペアレンティング)の考え方は同意できる。庭師といっても放任ではなく(子どもは乱雑で何をしでかすかわからない生き物だし、放置したら高確率で死ぬ)、環境をつくるのが仕事ということなんだけれど、水やりや追肥、わき芽をとるとか支柱を立てるとか、どこまでが適切でどこからが過剰なのかは難しいよね……それが目の前の子どもと向き合うということだろうけど。 人間と新しいテクノロジーの話も面白かった。古くは(人類の歴史から見ればそう古くもないが)読むこと・書くことも新しいテクノロジーだったし、鉄道や写真なんかもたぶんそうで、ひとはずっと新しいものを発明したり試したりしてきた。イノベーションの多くは若いひとたちが先頭に立ってきたように、AIなんかも使いこなしていくんだろう。何かができるようになる一方で、失われる能力もあるよなぁ、と思うけれど、未来は子どもたちのものだからね。ただ大人としてできるだけよいものを手渡したいとは思うよ。
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