🪩 "丕緒の鳥 十二国記" 2026年3月7日

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@mn09
2026年3月7日
丕緒の鳥 十二国記
勢いづいて一気に十二国記を読み返している。まだ途中。 表題の「丕緒の鳥」の美しさとその最後に涙が出た。陽子の選ぶ言葉はいつも素直ながら重々しく研ぎ澄まされていて、相対したその人によってはグッと(心ではなく)体の底にあるものを掴まれる感じ。眩い光ではないけど重い扉から細い光が差すような希望として描かれている様に胸が熱くなる。以前この話を読んだ時はこんなことなかった思うのに、泣けてしまったことに自分でも驚いた。 今読み返している他の巻も含めて、学生か20代前半の時に読んだ時と違って、こんなに何度も十二国記で泣きそうになるとは思わなかった。 --追記 4編読み終わった。 ファンタジーだけどファンタジーではないリアルな世界。長編の方の華々しい王と麒麟の物語ではなく、ただ目の前のことに向き合って生きていく、自分たちにも重ねられるような、働く人たちの物語が描かれている。 正直、このシリーズでないと普通に読むのもしんどいしつまらないとすら思いそうな気もするけど、長編の方の面白さや王や麒麟のキャラが立っているからこそ、その麓でどんなことがあるのか、あの彼らが民から見てどんな存在なのかを知ることが面白い。ワクワクすらする。 基本的に直接王は出てこないけど、長編ではそれぞれのキャラはありつつ1人の人として人間味が描かれている一方で、こちらでは彼らが光を希望を与えるということ、また天地に影響を与えるほどの大きさや危うさを持っているという、いわば神に近い尊大な存在なんだなと改めて知ることができる。 長編も含めて、他の作品にはない唯一無二の構造と思う。 1番好きなのは表題作だけど、青条の蘭は物語の閉じ方の綺麗だし、特に最後のシーンの情景が目に浮かぶようで、映像化したら凄く良さそうだなと思った。 「じきに、いい時代が来ますから」にも じんわりと嬉しくなる。
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