
sigure
@__d1293o
2026年3月6日
コンビニ人間
村田沙耶香
読み終わった
積読されていたのをやっと読んだ
面白いと言っていいのか分からないがとても面白かった
「普通」の規範として存在するものが分からないと、合理的である故に人を物理攻撃することもあるのだなと、序盤で感情の起伏のない主人公を見ながら(観察しながら?)興味深かった
こういう、「普通」がわからない、そう成れない主人公というのは中村文則味を感じて、解説が中村文則なの最高♩と思って読んでいた
主人公の気持ちも白羽の気持ちも分かるところがあるのが良くて、社会を生きていると感じる色んなことがまあ並べられているように感じた。私ってかなり真っ当な?レールに沿った生き方をしているのだけど、それはやっぱりそれが「普通」だよな〜と思って生きているからで、周りからもまっすぐだよね〜と「普通」を認められて生きている。就職活動も上手くいってるけど、そこで目指す将来像は「普通」にみんなが目指す理想形であって (唯一結婚願望はあまり無い)、そこから外れるのが心底怖いために良い企業を受けている。これといって理想の生き方もないし。
白羽の言う「縄文時代と変わらない」というのは、まあ言いたいことは分かるが、という気持ち。結局いくら多様性と言ったところで、長い間積み重ねてきたことは簡単に覆せるものではないのが事実だと日々SNSを見て、現実を生きて、痛感しているから。
あ、あと面白かったのが白羽を見て主人公が考えることが、いまSNSを見てて思うことと重なる部分があったこと。2016年当時はどうだったんだろう。SNSで人を攻撃して暴れ回っている人がうじゃうじゃいるけど、本当に白羽みたい。ああいう人なのかな、逆に「普通」を完全に偽装しきって心だけは「普通」に抗い続ける白羽のままなのかな、と考えるなどしました。



