土田(つちだ) "私はあなたの瞳の林檎" 2026年3月6日

私はあなたの瞳の林檎
車酔いしそうな文章だな〜と思いながら、振り落とされないようにしがみついて読んだ。翻弄された感覚があるのに、ついに読み終えてみるとそこまで嫌な気分はしなくて、なんか良かった……と呆然とする感じ。そんな舞城王太郎作品との初邂逅でした(ジョジョはノーカンとします)。現時点ではまだ好きとも嫌いとも言いづらいので他の作品も読んでみたいですね。 その人のことが好きかと聞かれれば好きだけどこれを恋と呼べるのかわからない、という眼差しを描いた3篇。その関係性に名前をつければ隠されてしまう複雑さを複雑なままに書こうとすれば、なるほど小説になるくらいの言葉が必要になりますね……。そしてわたしにはそれが心地よかったのかもしれません。いい体験でした。 「僕が乗るべき遠くの列車」が一番響きました。自分の見えている世界のことを馬鹿にしないでくれる人、ありがたすぎてそりゃ泣いちゃうよ。
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