ゆい奈 "プレイ・ダイアリー" 2026年3月6日

ゆい奈
ゆい奈
@tu1_book
2026年3月6日
プレイ・ダイアリー
日記形式で書かれた小説。(2度目の読了) 笑顔じゃなくても許される人、笑顔を強いられることなく無愛想でいても嫌われない人をみて、わたしはヘラヘラと笑いながら不公平だなあと思う側の人間であったので胸がちくちく傷んだ。「女の子は笑顔でいた方がいいよ」という言葉が出てくる場面のグロテスクさがグッと目立つけれど、ところどころ、グロテスクなところはたくさんみられた。それがよかった。現実ってグロテスクだもの。笑顔でいることが主体性のない思い通りにできる人間と思われるという、その過程も、なんというか、ほんとうに人間の愚かさが垣間見えて、わかろうとすればするほど、知りたいと思えば思うほど、自他との境界線は曖昧になって、これは誰の物語なのか、これは私であれはあなた、というようなはっきりとした分け隔てもできず、演じることについてを考えた。考えるまえに頭をドンッとやられたわけですが。こうやって相手をわかろうとする行為を一人ずつができればいいのにな、とおもった。あの子はどう思ったんだろうって。なにを考えていたんだろうって。今の時代だからこそ人と人がきちんと向き合えたらいいよなあ。 『小さくて大切な場所を守るための日記』がふたつめの短編のようにしてあるのだけど(これも日記文学)、大前さんの日記、、?と思っていたのだけど、たぶんひろみちゃんのだとおもう。きっとそう。私は何よりこのふたつめのほうをとびきり好いていて、ひとつめのガツン!さはないけれど、すごくすごくよかった。あ〜いいな、とてもいいなと何度も思ったし、何度も読みかえしたい。
プレイ・ダイアリー
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