長谷川竜也 "Nの逸脱" 2026年3月2日

Nの逸脱
Nの逸脱
からんころん,
夏木志朋
直木賞候補作品を読みたいなあと思っているうちにまず目に入ったのが本作。 読んでみて驚いたのは短編集(中編?)でもこういう賞の候補になるんだ、ということ。勝手に、1冊1ストーリーの縛りがあるものと思っていた。 初めましての作家さんだったので、「場違いな客」、「スタンドプレイ」はおっかなびっくり読み進めた。 どちらもタールのようにネバついた、黒い日常の緊迫感という感じがあって楽しく読めた。もっと読みたい!というところで終わってしまったのが少し残念だが、まあ、中編ってそういうものだよな。 「占い師B」はその中編の壁とでもいうようなものの少し先まで読めた。 かなり大衆向けの作品しか読んでこなかった私に、「あ、こういう終わり方でもいいんだ」という気づきを与える作品だった。
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