糸太
@itota-tboyt5
2026年3月7日

百年の散歩(新潮文庫)
多和田葉子
読み終わった
高校生に勧められた。多和田葉子さんの文章が国語のテストに出たのだが、あまりに面白すぎて問題を解くどころではなかった、と。私は読んだことがなかったので手に取ると、なるほどこれは魅力的すぎる。
舞台はベルリン。「わたし」を通して描かれる街の風景は、思い浮かぶ言葉の端っこを広げていくような連想が繰り返され、イメージは多層的に折り重なっていく。
妄想と言えば妄想。でも、そう簡単には切って捨てられない、ほんとうの姿が描かれているようにも感じてくる。「わたし」という一人の人間の頭の中を軽く飛び越えて、気がつけば都市そのものが語り始めているようにさえ思えてくる。
それにしてもテストとは…。どんな設問だったにせよ、答えなど私には導き出せそうもない。



