
彩
@aya_toto
2026年3月7日
非色
有吉佐和子
読み終わった
日本で黒人軍人と結婚し、戦争花嫁としてニューヨークに渡った主人公。
そのニューヨーク行きの貨物船で知り合った同じ戦争花嫁たち。
主人公と同じくニグロと結婚したもの、イタリア系アメリカ人と結婚したもの、プエルトリコ人と結婚したもの、
その中でも、人種の序列があり、階級があり、差別がある。
白人はニグロを、ニグロはプエルトリコ人を差別し、白人の若いメイドは、雇い主の教授であるユダヤ人を差別する。
至る所に差別があって、それは肌の色だけでは決まらない。
特に同じ肌の色を持つもの同士が、差別する描写は現実的でなかなか辛かった。
書き手のテーマはとてもはっきりしているのに、そこに優劣や良し悪しをつけるのではなく、ここに差別がある、という客観的で突き放した描き方がドライでよかった。



