非色

非色
非色
有吉佐和子
河出書房新社
2020年11月6日
21件の記録
  • 金持は貧乏人を軽んじ、頭のいいものは悪い人間を馬鹿にし、逼塞して暮す人は昔の系図を展げて世間の成上りを罵倒する。要領の悪い男は才子を薄っぺらだと言い、美人は不器量ものを憐れみ、インテリは学歴のないものを軽蔑する。人間は誰でも自分よりなんらかの形で以下のものを設定し、それによって自分をより優れていると思いたいのではないか。それでなければ落着かない、それでなければ生きて行けないのではないか。(p.325) ぐりぐり抉られる。「差別反対」と言うのは簡単だが、私はほんとうに誰のことも差別していないのか。差別とはそもそも何か。優劣を気にすること、そもそもが差別の入り口なのではないか。人と人のあいだに生きていたら、どうしても比べてしまう。羨ましい、悔しい、あるいは優越……? くらくらする。30代前半でこの小説を書いた有吉佐和子さん、どんな人生を送ってきたのだろう。名作。
  • ほの
    ほの
    @hon00yomitai
    2025年7月14日
  • kaaaana
    kaaaana
    @kaaaana19
    2025年5月27日
  • ねこさん
    ねこさん
    @o_necosan
    2025年5月19日
  • N.
    @noriko1123
    2025年5月1日
  • 焚火
    焚火
    @Takigi127
    2025年3月7日
  • @waltz
    2025年3月6日
  • TMK
    TMK
    @t_m_k
    2025年3月6日
    安堂ホセ「DTOPIA」の次
  • manami
    @mnm
    2025年3月6日
  • おまめ
    おまめ
    @satcher_n
    2025年2月15日
    フェミ読書会課題本📕
  • ( ˘ω˘ )
    ( ˘ω˘ )
    @nnn
    2025年1月19日
    いわゆる「戦争花嫁」として戦後アメリカに渡った日本人女性の激動の日々。これが60年前の作品で、しかもこれを書いた頃の有吉さんは30代前半なのだ。いろいろすごすぎ。差別の根底にあるものは何か、普遍的な問いを突き詰めた名作だと思う。
  • mizuiro
    mizuiro
    @transparency23
    2021年8月27日
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