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彩
彩
@aya_toto
読んでばっか。
  • 2025年10月12日
    聖火
    聖火
    モームの戯曲作品。 下半身不随となったモーリス、美しいその妻、美男子の弟、聡明な母、忠実な看護婦、ここに医師と中佐、メイドが加わり、話が進む。 亡くなったモーリスは自殺か他殺か? 消えた睡眠薬の錠剤、前日のモーリスの不調、オペラに行っていた妻と弟、 献身的な看護師に、後半明かされる秘密。 コンパクトにまとまっていて、会話が上手いので本当にすらすら進む。 ラストの母親の告白は、なるほど、と納得の結果だった。 行方昭夫先生の翻訳で読めて大変有意義な読書。
  • 2025年10月11日
    嵐が丘 下
    嵐が丘 下
    『嵐が丘』の面白さを説明するのは、とても難しい。 ヒロインは美人だけど、我儘で向こう見ずですぐ亡くなってしまうし、ヒーローポジションは性格破綻者。 その下の代になっても、心休まるシーンはごく僅かだし、 とにかく全編通してイギリス特有のどす暗い天気と寂寥とした風がびゅーびゅー吹いてて、 こう、とにかく暗ーいかんじ。 なのに夢中になって最後まで読んでしまう。 物語の力が強くて、複雑な性格の主要人物から目が離せない。 ページを捲る手を止められない。 今回、河島弘美さん翻訳で読みましたが、 とりあえず読めるものの中ではベストなのではないでしょうか。 翻訳って、後に出たものの方が出来がよいと思ってたのですが、 この作品に関しては、河島弘美さん訳に軍配をあげたい。 本当に、海外作品って翻訳者によって全然違うな、という印象。
  • 2025年10月3日
    嵐が丘(上)
    嵐が丘(上)
    私が持っているのは、鴻巣訳なのだけれど、 やっぱりこちらの河島弘美さんの翻訳の方が、 圧倒的につっかかる箇所がなくて、読みやすく、 かつ情景が浮かびやすいなぁと思う。 普通に嵐が丘とスラッシュクロスって翻訳してくれるだけで、だいぶしっくりくる。 翻訳って本当に大事。 何度も繰り返し読んでいるので、 激しいストーリー展開なのに、 読むと何故か安心する。
  • 2025年9月24日
    ポケットに外国語を
    ポケットに外国語を
    職場のお昼休みに、午後も頑張れるような気楽なエッセイを読んでいる。 ロシア語講座で有名な黒田先生のエッセイは、肩の力が抜けてて楽しい。 著者のロシア語だけでない、言語そのものへの愛情があったかくて、優しい。 you tuberのkazu languagesのkazuさんも「好きこそものの上手なれ」って言ってたので、言語を愛して、ずっと努力を続けられるのも才能だな、と思う。 大学時代の友人がスペインにお嫁に行ってしまったので、遊びに行くためにスペイン語を頑張ろうかな☺️✨✨
  • 2025年9月23日
    アンドロセントリック・アメリカ
    こうこうこうで、ヘンリー・ジェイムズも、マンスプレイニングしてましたよ、という本。 分かったので、もう少しなんか発展的なこと、 書いといて欲しかったな〜 アズバンの恋文の後書きに書かれてた女性が出てくるらしいから読んだんだけど。 イマイチ踏み込み切っていないというか、先行研究の説明に終始しているところがあって、 だったら行方先生の解説の方が読み応えあるじゃーん、となってしまう。 2,200円もしたのに🥺
  • 2025年9月21日
    お菓子とビール
    お菓子とビール
    初見のモーム。 イギリスの階級社会が残る時代に幼少期を過ごした主人公と年上の作家。 おおらかで魅力的なその妻。 性に奔放で欠点もいっぱい描かれてるこの女性がとても魅力的。人間の本質を見つめているので、それ以外の文壇にいる作家や大御所を褒めそやすパトロンの浅さが際立つ。 ヘンリー・ジェイムズやフォースターなど、最近読んでる作家の話も出てきて楽しい。 本当に作家の評価は生きてるうちには決まらないな、と実感する。 斜に構えて皮肉たっぷりの語り口、くすくす笑いながら楽しめる、とても大人っぽい遊びが効いた一冊でした。
  • 2025年9月13日
    超勉強法
    超勉強法
    中学生のときに、母がくれた本。 最近仕事が暇になって、勉強したいことが出てきたので再読。 興味のあることを勉強する、暗記ものは長いものの方が覚えられる、8割で進め、とか、 いま読み返すと、当たり前のことが書いてある。 あれこれ手を出すよりこれ一冊で充分と言えるくらい、古典中の古典。 この本を読むと、何かを学ぶって楽しいことかもな、と思っていた中学生の頃の自分を思い出す。
  • 2025年9月13日
    母なる大地父なる空 下: アリューシャン黙示録
    下巻は、新しい部族たちがやってきて、母となった少女にも変化が訪れる。 復讐は最終局面を迎え、おじいさんは亡くなり、また別のひとと人生を進めることとなる。 別れがあって出会いに繋がる。 命が、人生が絶えまずに進み続ける。 翻訳が素晴らしすぎてどんどん読んでしまう。 2作目からは、翻訳に行方昭夫先生が追加で参加される。 ますます後半が楽しみです!
  • 2025年9月13日
    母なる大地父なる空 上: アリューシャン黙示録
    河島弘美さんの翻訳したものが読みたくて、図書館から借りました。 ロシアとアメリカのアラスカの間にある島が舞台。 部族で唯一の生き残りとなった少女が、シャーマン的なおじいさんと出会い、部族を殺された復讐を果たす。 子供の頃に読んだらどれだけわくわくしただろうと思わせる、古代ファンタジー。
  • 2025年9月13日
    アスパンの恋文
    アスパンの恋文
    ヘンリー・ジェイムズお得意の心理戦が細かく描かれていて、読んでてヒヤヒヤもの。 ある有名な詩人のファンである主人公は、かつての恋文を得るために、亡くなった詩人のかつての恋人が隠遁生活を送るヴェネツィアの家に下宿することとなる。 憧れの詩人のミューズは意外にもお金にがめつかったり、同居する高齢未婚の姪はちょっと空気が読めなくて痛いひとだったりと、何だか波乱の予感…
  • 2025年9月5日
    ある貴婦人の肖像(2)
    ある貴婦人の肖像(2)
  • 2025年9月5日
    ある貴婦人の肖像(1)
    ある貴婦人の肖像(1)
  • 2025年8月3日
    キャロル
    キャロル
    めっちゃ文体が上手いパトリシア・ハイスミス。 初めてのハッピーエンドのレズビアン小説、とか最初は別名で発表、とか、 作者の実体験がモデル、とかそういうのを凌駕する職人芸のような文章の綴り方で、 この文章だったら、どんなストーリーでも読めそう、となった。 ハマりそうな作家。
  • 2025年8月3日
    僕には鳥の言葉がわかる
  • 2025年7月13日
    復讐には天使の優しさを
    復讐には天使の優しさを
    すごい厨二病なタイトルで笑ってしまうのだけど、雰囲気は「ジェイン・エア」とか「若草物語」みたいな少女小説みたいなかんじ。 二人の性格の違う女の子が、異国で頑張る話、といえばいいのかな。 相性抜群の二人が一生懸命に頑張って生きる姿が愛おしい。
  • 2025年7月13日
    クロエとオオエ
    ジュエリーデザイナーのクロエと、宝石商の跡取り息子のオオエ。 ラブコメらしいけど、普段あまり読まないジャンルなので、ほぉーというかんじ。 ジュエリーはQRコードで読み取れば画像が出てくるのでイメージしやすい。 しかし、装飾が苦手でシンプルなものが好きな私は、この作品に出てくるジュエリーそのものが全く刺さらず、刺さらないジュエリーに夢中になる脇役たちと、イチャコラしつつ進展する恋愛模様を終始魅せられて何だかなぁという感じ。 こういうデザイン、苦手な人っていると思うぞー笑
  • 2025年7月12日
    オルガ
    オルガ
    作品自体は意外性はあまりなく、しかしとても優等生的な作品で、再読するかどうかは微妙ですが、とにかく机の上とか、普段暮らしているお部屋の一角とかの絵や写真が好きな私には、表紙が大優勝でした。 こういう画角に弱い。
  • 2025年7月12日
    オーラの発表会
    主人公の性格最高なんだけど、それは作中でちょいちょい素材がよい系の女の子であることが提示されるからではないかと思わないでもない。 同じことをブスがやってもいかんだろうな、という感じはする。
  • 2025年7月12日
    ギンガムチェックと塩漬けライム
    もともとNHK英会話のテキストに連載されていたものなので、文体とか英語の翻訳について中心的に書かれていてよい。 ある程度、有名どころのストーリーは知ってた方が分かりやすいと思う。 せっかく英語の翻訳者だし、英語のテキストなんだから、スコット・フィッツジェラルドとアガサ・クリスティは入れて欲しかった〜 どちらの作家も、英語という文体を生かしまくった作家だと思うの。
  • 2025年7月12日
    我らが少女A
    我らが少女A
    ずーっと何となく社会と折り合いがつかないかんじしてたけど、主人公の二人がちゃんと公務員しながらもうすぐ退職というところまで来てきて、何というか厭世の感。 やり残した仕事や後悔、良心の呵責なんかが見えつつ、世代交代の波をかんじ、主役が変わりつつあるんだけど、やっぱりいいキャラクターなんだよね、合田も加納も。 ボーイズラブ界隈では有名な二人だと思うのだけど、最近はサービス描写もなく、うん、順当に歳をとってる感じがちゃんとしてよい。
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