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彩
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@aya_toto
読んでばっか。
  • 2026年5月3日
    ルピナス探偵団の憂愁
    上手すぎる。
  • 2026年5月3日
    ルピナス探偵団の当惑
    津原泰水さん、少女小説も上手い。 特に会話文。 すらすら読めて、最後はしんみりする。 ミステリー書かせても超一流です。
  • 2026年5月3日
    夕陽カ丘三号館新装版
    有吉佐和子って、何冊か読んでるんだけど、本当にハズレない。 どれもうまくて面白い。 高度経済成長期、団地に住む主婦たちが主人公。 誰かと誰かが喧嘩してたり、そのうち仲良くなったり、 子供の教育には興味のないふりをして、都立に入れる為に偽装離婚してたり。 いろんな立場の人間の、悲喜交々。 人物像の描き方とか、主人公が向こう見ずで夫に嗜められるところとか、 傍目から見たら可笑しい人が出てくるところ、 道徳的に正しい側から描くこととか、ちょっとジェイン・オースティンっぽくて、 どうして今まで読まれてなかったのだろうと思うくらい面白い。 再評価されてこちらも嬉しい☺️
  • 2026年4月29日
    珈琲怪談
    珈琲怪談
    京都、横浜、東京、神戸、大阪、そして再び京都。 中年男性四人が各都市の喫茶店を回りながら、ひたすら怪談話を披露し合うという何とも読書垢には美味しい一冊。 行ったことある喫茶店はミロンガだけですが、聖地巡礼したくなるほど、どの喫茶店も素敵。 あと、仕事の話も色恋の話もなく、ただただいい年した男性4人がただひたすら怪談についてダベる、というのも何とも羨ましい関係性。 現代日本作家さんの作品は基本オーディブル読書なのですが、恩田さんの文章が音で聴いても大変リズムがよく、4人が全員いても会話だけで、キャラの区別がつく書き方も、上手い〜、となりました。 文章自体は全然難しく、明朗で分かりやすく、面白い。職人技だよなぁ。
  • 2026年4月25日
    イン・ザ・メガチャーチ
    面白いんはずなんだけど、面白くない笑 真面目な作家さんだな〜、という印象。 こんなに話題になってるんだから、とんでもなく面白いのかと思ってたんだけど、 実際はとても優等生的な、現代の事象と問題を余すところなく、 大変綺麗な形で小説にトレースした、卒業論文みたい。 ああ、こことここを繋げたいんだな、こことここは対比させたいよね、という構造が とてもよく見えて、勉強してるな〜、研究してるな〜、という印象。 オープンエンドにするところも、本当に小説の教科書通り。 推し活、MBTI、自分自身を余すことなく消費、ファンダム心理、仕掛ける側、仕掛けられる側、メガチャーチ理論、 参考文献はさぞ多いことだろう。 こんなによく作られた文学なのに、イマイチ面白くなりきらないのは、作者がこの物語という世界に入りきってないからだと思う。 お祭りで踊るひとの感じる面白さに、傍観者が絶対に辿りつけないように、 (踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損々理論) この小説という物語に、作者自身が踊ってない気がして、惜しい!という感じでした。
  • 2026年4月25日
    国の慣習 下
    国の慣習 下
    主人公、お金の計算ほんとできなくて笑える。 節約する、という概念がない。 こう見ると、昔から続くオールドな家系は、アメリカもヨーロッパも変わりなく、かなり倹約している。 それに引き換え、アメリカの新興成金のバイタリティの強さ。 主人公もだけど、ほんとめげない。 主人公は結局三回結婚するけど、やっぱり現状に満足できない。 もっと上に、もっと豊かに。 もっと羨ましいと思われたい、あの席が欲しい。 最後まで自身を顧みず、前だけ見つめて成り上がろうとする主人公が、いっそ清々しく思えた。 日本ってこういう成り上がり精神があんまりよく思われなくて、下品とか言われるけど、 私は好きだなー、と。 映像化しないかな。
  • 2026年4月19日
    砂糖の世界史
    岩波のジュニア文庫で30年くらいずーっと売れてる名著中の名著。 オースティンの『マンスフィールド・パーク』の副読本として読みました。
  • 2026年4月17日
    ブラバン (新潮文庫)
    音楽小説のキモ中のキモである、演奏シーンを描かないまま、最後まで突っ走る筆力はあっぱれ。 ある弱小吹奏楽部であった高校生たちが成長し、中年となり、それぞれの挫折や事情を抱え、 部員ひとりの結婚式の余興のために、再結成するか…⁈というストーリー。 自身も吹奏楽出身で、大学まで音楽を続けた身としては、もう身に覚えがあることてんこもりで、深呼吸しながら、最後まで読みました。 あの頃、実は誰々と誰々が付き合ってたけど、実は同時進行で誰々とも…みたいな打ち明け話、あるあるなのかな。 練習時間が長くて、楽器やるとどうしてもお互いよく見えてしまって、くっつきやすいのは音楽サークルのお約束。 最後まで津原泰水さんの文章の上手さが際立ってました。
  • 2026年4月13日
    国の慣習 上
    国の慣習 上
    男性がビジネスで鎬を削るなら、この時代の女性は結婚という戦場で、自分の能力を試してみたくなるものなんじゃないかな。 主人公のアンディーン、男性だったらさぞ仕事ができたことだろう。 見栄えがよくて、大胆で狡猾で、本能的に相手の欲しいものを差し出す、現代的で新しい女性。 そりゃラルフが夫ではつまらないよなぁ、という感想。 結婚したって、もっと上に、もっといいものを見たい。 上昇志向ばりばりの、田舎育ちの野心家な美人が大好きです。 下巻も楽しもう!
  • 2026年4月7日
    人間の絆 (上) (岩波文庫 赤 254-6)
    モームの自伝的代表作。 親と死に別れ、牧師として地味で慎ましい暮らしをする叔父夫妻に引き取られる主人公。 不遇な少年時代と、学生生活。 少しの恋と、友人を得る。 たくさんの知見を得て、牧師になることをやめ、絵描きになるためパリに向かう。 まだまだ人生の序盤といったところ。 主人公がどうなるのか楽しみ。
  • 2026年3月31日
    吸血鬼
    吸血鬼
    面白くなさすぎて死ぬかと思った。 こんなの読んだの久しぶり。 ディストアな世界観も設定だけされてて、現代と何にも変わらないし、 主要人物の書き分けすらできてない。 コロナや衛生観念を徹底する描写があるのに、後半で拾う気配もない。 誰ですか、芥川賞あげたひとは…
  • 2026年3月30日
    アイヌ文化で読み解く「ゴールデンカムイ」
  • 2026年3月28日
    皇帝のかぎ煙草入れ
    皇帝のかぎ煙草入れ
  • 2026年3月14日
    ねじの回転 デイジー・ミラー
    ねじの回転 デイジー・ミラー
    ヘンリー・ジェイムズの中でも特に有名な二作品。 デイジー・ミラーはアメリカ対ヨーロッパの対比が明確で、とても読みやすい。 ヘンリーはアメリカの若い女性をたくさん描いているけど、デイジーの複雑さや大胆さ、無邪気さは瑞々しくて、慣習にがんじがらめになったヨーロッパで暮らすアメリカ人たちの間で、異彩を放っている。 ねじの回転は、幽霊話なのだけど、ジェーン・エアのオマージュかと思うようなシーンもたくさんあって楽しい。 しかし、ヘンリー・ジェイムズの真骨頂は、その会話文の上手さと、流れるような人物、情景の描写の上手さなのでは… こんな風に何でも描くことができたら、そら小説書いてても楽しいですよね、という種類の上手さです。 もちろん、行方昭夫先生の優れた翻訳に依拠する部分も大きい。 単純に文章のいい小説って読んでて脳みそが喜んでる感じがして、幸せを感じる。
  • 2026年3月10日
    モーム短篇選(下)
    モーム短篇選(下)
    行方昭夫先生訳のモームの文章を読むと、上質で、元気な赤血球たっぷりの血が全身に行き渡る感じがする。 のびのびしていて、気負いがないのに、最後までブレずに文体が整っていて、変なつっかかりや間違ったところがないのに、よく鞣された皮みたいにスムーズで美しい。 モームの洞察力が光る短編集は、人物の造形描写が本当に見事で、違う国、違う時代のひとの物語なのに、すぐ目の前に現れそう。 悪の中に善を、善の中に悪を見出す。 ひとは誰かを憎しみながら愛することもできる。 人間の矛盾を矛盾のままに現すモームの作品が大好き。
  • 2026年3月7日
    非色
    非色
    日本で黒人軍人と結婚し、戦争花嫁としてニューヨークに渡った主人公。 そのニューヨーク行きの貨物船で知り合った同じ戦争花嫁たち。 主人公と同じくニグロと結婚したもの、イタリア系アメリカ人と結婚したもの、プエルトリコ人と結婚したもの、 その中でも、人種の序列があり、階級があり、差別がある。 白人はニグロを、ニグロはプエルトリコ人を差別し、白人の若いメイドは、雇い主の教授であるユダヤ人を差別する。 至る所に差別があって、それは肌の色だけでは決まらない。 特に同じ肌の色を持つもの同士が、差別する描写は現実的でなかなか辛かった。 書き手のテーマはとてもはっきりしているのに、そこに優劣や良し悪しをつけるのではなく、ここに差別がある、という客観的で突き放した描き方がドライでよかった。
  • 2026年3月2日
    女二人のニューギニア (河出文庫)
    やっべー。 超面白かった。 有吉佐和子も面白いけど、一緒にパプア行った文化人類学者の方も相当にヤバい。 とにかく生きて帰れてよかったね、の一言。 ちなみに有吉さんは結構早めに亡くなったけど、文化人類学者の方は高齢だけどまだご存命。 1960年代のパプアなんて、かなり未開の地だったはずなのに(そして実際そうなのだけど)、 この怖いもの知らずな二人のやりとりが面白かった。
  • 2026年2月28日
    閉店時間
    閉店時間
    高度経済成長の中、デパートに勤めて頑張る女の子三人の物語。 出入り業者の青年に恋をして、格差を感じさせないように気を使う節っちゃんが健気。 テープライブラリーの社会奉仕も頑張る紀美ちゃんは、仕事も恋も自己実現も!で意識高め。 サユリちゃんはイケメン広告マンと不倫中で新しい道を見つける…。 女性の権利やストライキの話がちゃんと描かれててしっかり社会派だし、フェミニズム小説の要素もばっちり。 でもそれをあまり感じさせないくらい、デパートガールの3人が、三者三様健気に頑張って成長するので、頑張れ!と応援しなくなる。 こういうフェミニズム的思想が前面に出ないのに、ストーリー的にはその要素がとても効いている、という作品、大好きです❣️
  • 2026年2月24日
    ネガティブ・ケイパビリティ
    私は早生まれで体が小さくて、 周りの子よりできることが圧倒的に少なかったのだけど、 多分そのおかげで、いつか必ずできるようになる、いつか必ず分かるようになる、 というような力は養われた気がする。 逆に初めから器用にできてしまう子は、飽きるのも早くて、結局遅くにできるようになった私より遠くに行けなかったりして、何でだろう、とは思っていた。 分からないこと、解決できないことをそのまま持っておくのって、結構エネルギーがいるし、根気がいるけど、 それを堪えて続けていくことができるのも、また能力のひとつ。 『大丈夫、そのうちできるようになるよ』と励ましてくれた母には本当に感謝。
  • 2026年2月15日
    モーム短篇選 上
    モーム短篇選 上
    かなりしっかりアウトラインを引いていて、ちゃんとオチを分かりやすく用意するのに、 肩の力が抜けていて、その余裕に、モームの上手さを感じる。 翻訳者である行方昭夫先生の最後の解説で、 短編小説の類型説明をしているんだけど、 なるほどなぁ、と分かりやすかった。 2008年の文庫本なのだけど、良心的な価格設定で定評のある岩波文庫であることを加味しても 700円は安すぎて、実質タダなのでは…と有り難く読んだ。
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