
伊藤螺子
@thunderheadhour
2025年3月13日

隣の国の人々と出会う
斎藤真理子
読み終わった
隣の国の言葉の裏に横たわる歴史と声を紹介し、日本語との間に横たわる差異(韓国語では「間」は「サイ」と言う!)について語る、短いながらも充実した一冊。
自分は今ちょうど韓国語をちびちび勉強中なので、ハングルの成立やそのベースにある思想、半島のたどった苛烈な歴史、その土壌から生まれた切実で力強い詩、この言語の持つ日本語とはまた異なる響きについて、何度もはっとさせられた。でも書かれていることは韓国語話者・学習者のためだけでない、日本人ならなおさら知っておきたいことばかりだった。
本のつくりもコンパクトで手にしっくりおさまる。文中で言及された書名をまとめた巻末のブックガイドも嬉しい。