
伊藤螺子
@thunderheadhour
会社員兼小説家。著書は商業で2冊、同人で3冊あるが最近何も書いていない。サークル名はホテルニューオバケ。ふだんはblueskyにいます。
書きもののご依頼やお誘いなどあったら以下のメールまでお気軽に。
itoneji☆gmail.com (☆=@)
作った本は以下のBOOTHで売ってます。
https://hotelnewobake.booth.pm/
- 2025年4月16日「国語」と出会いなおす矢野利裕読みたい
- 2025年4月3日非在の街 (創元海外SF叢書)ペン・シェパード気になる
- 2025年3月30日
- 2025年3月17日翼の翼朝比奈あすか読み終わった読了。ヒーッ!コワイ!第1章の出来杉ぶりはやはりガイルのサマーソルトのしゃがみ溜めの如きものであり(中年特有の比喩)、2章と3章でそれぞれ違う狂いを見せてくるから恐ろしいぜ。『二月の勝者』の島津家よりある意味やばい。 あらゆる試練は他人事でなく自分事となった時に成長のきっかけとなるわけですが、中学受験はたいてい親の意志でやってることなので子供にとっては入口からして他人事であり、親にとっては子供という最も身近で未熟な"他人"の試験を手取り足取りサポートしなくてはならないから他人事なのに自分事になってしまう、という地獄の二人羽織みたいなものなので構造的に病むよねそれは! こうはならないように気をつけよう、とワクチン的な意味で今読んでよかったです。
- 2025年3月17日翼の翼朝比奈あすか読んでる同じ年頃の子供を塾に叩き込んでしまって想像以上のキツさにヒイコラ言ってるところに書店で否応なく目に入ってきた一冊。受験が近づいたら読むのキツそうだし終わったら読む気がなくなりそうなのでさっそくめくり始めたが、子供の学力も性格も家庭環境も違いすぎて笑ってしまった。翼くんの出来杉ぶりがやばい。こんなに手のかからない子供でいったいなんの悩みがあるんじゃいと思わずぶん投げそうになったが、それはそれでまた別種の地獄がこの先に口を開けて待っているみたいっすね……。
- 2025年3月13日隣の国の人々と出会う斎藤真理子読み終わった隣の国の言葉の裏に横たわる歴史と声を紹介し、日本語との間に横たわる差異(韓国語では「間」は「サイ」と言う!)について語る、短いながらも充実した一冊。 自分は今ちょうど韓国語をちびちび勉強中なので、ハングルの成立やそのベースにある思想、半島のたどった苛烈な歴史、その土壌から生まれた切実で力強い詩、この言語の持つ日本語とはまた異なる響きについて、何度もはっとさせられた。でも書かれていることは韓国語話者・学習者のためだけでない、日本人ならなおさら知っておきたいことばかりだった。 本のつくりもコンパクトで手にしっくりおさまる。文中で言及された書名をまとめた巻末のブックガイドも嬉しい。
- 2025年3月10日詩の構造についての覚え書入沢康夫気になる
- 2025年3月10日kotoba (コトバ) 2025年 4月号コトバ編集室買った
- 2025年3月9日しくみの内側のしくみコイズミ・アヤ気になる
- 2025年3月8日
- 2025年3月7日テクノ封建制 デジタル空間の領主たちが私たち農奴を支配する とんでもなく醜くて、不公平な経済の話。ヤニス・バルファキス,斎藤幸平,関美和気になる
- 2025年3月7日熊はどこにいるの木村紅美気になる
- 2025年3月6日隣の国の人々と出会う斎藤真理子読んでるデュオリンゴで韓国語をやり始めて3ヶ月くらい経つ。構文が日本語とほとんど同じで単語も共通するものが多い。けれども確かに異なるこの言葉について、いろいろと気になりはじめたところに折よく出会った本。ちょうど読みたかったことが書いてあるというか、読んで初めて「自分は今こういうことを読みたかったんだな」と気づいていく感じ。
- 2025年3月4日図書館を建てる、図書館で暮らす山本貴光,橋本麻里読み終わった本好きなら一度は憧れる、同夫妻が膨大な蔵書と暮らすために逗子に建てた自宅「森の図書館」の計画や暮らしの実践などを語る一冊。『積ん読の本』でも見たけども、壁面全てを覆う本棚にすでに収まりきらない本が溢れかえっていて、羨ましいやら恐ろしいやら……。 そして本がこれだけある暮らしによって何がもたらされるのかも書かれているので、ひとまず我が妻にもこれを読んでいただいて、本をたくさん買って家に置いておくとこういう素敵な効能があるんですよ、ということを、家庭円満のためにもぜひご理解いただきたく思っております(読まない)。 しかし、記憶の宮殿としての自宅!あまりの物量におののきつつも、逆に人は迷いを捨てればここまでの暮らしを営むことができるのだというか、『私の生活改善運動』の極地みたいなソリッドな住環境であり、頭の中にこの事例がサンプルとしてセットされたことは、己の暮らしを照らして考えるうえでもよかった気がします。 そして下世話だとは思いつつも、一体いくらあったらこんなことが実現できるのだろう、というのが気になってしまう。東京では地価が高い上に、壁面が多く広く古くないなんて物件がなさすぎて、本に囲まれた暮らしはなかなか実現しづらい。
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