隣の国の人々と出会う

62件の記録
- 青青柳色@robai_7012025年5月20日読み終わった「『理解』とは他人の中に入っていってその人の内面に触れ魂を覗き見ることではなく、その人の外側に立つしかできないこと、完全に一体にはなれないことを謙虚に認め、その違いを肌で感じていく過程だったのかもしれない」と。三十八頁
- 大吉堂@daikichidou2025年4月27日読み終わった『隣の国の人々と出会う 韓国語と日本語のあいだ』(斎藤真理子)読了 知らなかったことは、知ろうとしなかったことだと痛感する。韓国語について言葉、文・文字、声、詩を通して語り、我々とのあいだにあるものを浮かべる。言葉を知ることは歴史や文化を包括する。そこに人がいる。もっと知りたい。
- さみ@futatabi2025年4月27日読んでる友人に貸してもらった。2章まで 直訳すると違和感の残る言い回し、それを違和感のない日本語に置き換えて出版翻訳とするということ。そこで目の当たりにしたことばを、「それを翻訳に直接反映はしないが、そこを通過したことをショートカットしたくない」と、日本語としてのわかりやすさが形として残る過程を振り返って述べているところ、これから斎藤真理子さんの訳書を読むときに何か気づけたらいいなと思った。訳者以外のおしごととして斎藤真理子さんのお名前をよく目にするようになって、どのような考えをされる方なのか知りたかったので、別の本も読んでみたい。
- もぐもぐ羊@sleep_sheep2025年4月25日何度も読んだけどまた読んでる斎藤真理子さんの文章を読みたくて再読。 『本の栞にぶら下がる』と迷ったけど、今回はこちらに。 どこから読んでも心を委ねられる文章が読める。 翻訳だけでも忙しい方だけどご本人の文章も誠実で優しいので大好き。
- zelkova@zelkova2025年4月15日読み終わった韓国語(朝鮮語)の魅力がたっぷり語られていて、さすが斎藤真理子さん。世宗大王とチューニングするって思ったら韓国語の勉強がもっとおもしろくなりそう。といっても、なかなか進められないでいるのだけれど、この本を読みながら編んだセーターと靴下はけっこう進んだのでよしとする。
- K@weitangshaobing2025年4月3日読み終わった【好きなところ引用】 誰だったか思いだせないのだが、韓国のアーティストが、自分は日常的にハングルを使いながら、ときどき、世宗大王とチューニングしているような気がすると言っていたのを読んだ覚えがある。そんなふうに思える王様がいるのはすてきだ。 韓流ファンはソリを愛する。そして民族差別主義者はソリを蔑む。 ソリはマルよりずっと体に近いところで好悪を支配する。だから魅力的だし、だから怖いのだ。 母語以外の言語への挑戦は、ある人たちにとってはチャンスに満ちた選択だが、ある人にとっては、特に、状況がちがえばそれが母語であったかもしれない人にとっては、覚悟を決めてとりくむ課題、苦痛な強制にもなりうる。そこにはいつも波が立っている。あいだは静止面ではなく、竜巻が起きている。だから魅力的でもあるが、だからこそ苦しい。 今の日本でこの言語を学ぶことは、「敷居」をなかったことにするためじゃなく、こういう種類の敷居が二度とつくられないようにという願いのために、活かされてほしい。そして可能なら、学ぶ中で、隣の国の人々から、朝鮮語/韓国語と日本語のあいだに立ったから受けとれたというひとことを、「あいだのソリ」を、聞きとってほしい。
- あずき(小豆書房)@azukishobo2025年4月2日読んでる小さな田舎町のウチの本屋でも人気のシリーズ。 平日たまにふらっと店に来て、カウンター席で熱心に韓国語を勉強されるお客さまに触発され、この一冊を開いてみた。 母語とは異なる言語を知ることで、新しい世界の扉がどんどん開いていくのだと思う。そして、2つの言葉の間に立つことで見えてくる世界もある。 かつて日本が植民地支配をしていた、隣の国のこと。ちゃんと知っておきたい。 あと、台湾のことも、勉強したい。
- 伊藤螺子@thunderheadhour2025年3月13日読み終わった隣の国の言葉の裏に横たわる歴史と声を紹介し、日本語との間に横たわる差異(韓国語では「間」は「サイ」と言う!)について語る、短いながらも充実した一冊。 自分は今ちょうど韓国語をちびちび勉強中なので、ハングルの成立やそのベースにある思想、半島のたどった苛烈な歴史、その土壌から生まれた切実で力強い詩、この言語の持つ日本語とはまた異なる響きについて、何度もはっとさせられた。でも書かれていることは韓国語話者・学習者のためだけでない、日本人ならなおさら知っておきたいことばかりだった。 本のつくりもコンパクトで手にしっくりおさまる。文中で言及された書名をまとめた巻末のブックガイドも嬉しい。
- 伊藤螺子@thunderheadhour2025年3月6日読んでるデュオリンゴで韓国語をやり始めて3ヶ月くらい経つ。構文が日本語とほとんど同じで単語も共通するものが多い。けれども確かに異なるこの言葉について、いろいろと気になりはじめたところに折よく出会った本。ちょうど読みたかったことが書いてあるというか、読んで初めて「自分は今こういうことを読みたかったんだな」と気づいていく感じ。
- Puok読書室@kochisa2024年10月14日かつて読んだ@ 大韓民国読書記録24-97. 隣の国の人々と出会う 言葉、文字、声、詩、間 そして歴史 痛みと哀しみ、怒りやるせなさ渇望 想いのまま表現する事の難しい時代が 長かったからこそ表現も豊かに複雑になり 読み解く側の感性も磨かれるのだろう そこに含まれるスパイスのような ユーモアと共に 『-空気の中に「詩成分」がたっぷり含まれていて、歩いているだけで吸い込んでしまう感じ』P96 斎藤真理子 さんご自身の言葉の奥行きを感じ、翻訳作品を読ませていただけることに感謝 昨年韓国で読んだ一冊
- hina@hina13f2024年9月12日読み終わったマル-クル-ソリ。 お隣の国のことです。 古来、交流も続いてきました。 隣人の「いたみ」は知っていなければならないことだと、思います。 まるで韓国語のような軽やかな文章。 「あいだで考える」、素晴らしい試み。