
汐見
@siomi250927
2026年3月8日

熟柿 (角川書店単行本)
佐藤正午
読み終わった
全てを失った女性が、少しずつ、本当に少しずつ自分自身のために生きることを肯定するまでの話。
不完全な人間の心が真に迫り描写される。主人公と年月をともにすることで、彼女が少しでも報われることを願わずにはいられなくなる。
主人公が犯した過ちを、同じ状況に置かれた時少しも頭によぎることはないと言い切れる人は少ないのではないか。実際に行動に移すかは別として。一歩間違えば自分が、家族が、と思わせられる現実味があった。
タイトル『熟柿』の意味と内容のつながり方も、なんというか文学作品を読む良さを感じた。






