
ふまそん
@fumason
2026年3月8日
春になったら莓を摘みに
梨木香歩
読み終わった
⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
“彼の名前はジョンという。優しく落ち着いた声の、少し吃音のある彼の英語は、辺りの空気の質まで変えてゆくようだった。同じ単語が、少しずつ繰り返され立ち現れてくる気配は、言葉の持っている本来的なセンスをゆっくりと私に味わわせるゆとりを与えた。早口の英語に少し疲れていたのかもしれない。もともと、吃音のある人と話すのは好きだった。一つの言葉がその本質を露わにしていくような空気の振動のようなものが感じられるから。”


