

ふまそん
@fumason
- 2026年7月10日
- 2026年7月10日
罪と罰(1)フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフス,亀山郁夫読み終わった⭐︎⭐︎ ”なぜって、極貧ってことになれば自分でまっさきに自分を辱めにかかりますからなあ。で、行きつく先は酒場通いってことになるわけです! ” - 2026年7月5日
- 2026年7月1日
- 2026年6月20日
- 2026年6月19日
おんぶにだっこさくらももこ読み終わった⭐︎⭐︎⭐︎ “私は今でも時々乳母車に乗りたいと思う。歩くのと同じ速度で、あの高さから街路樹や空を眺め、そのまま揺られて眠ってしまいたい。仕事に追われている時は、特にそう思う。” - 2026年6月13日
帰れない探偵柴崎友香読み終わった⭐︎⭐︎ “この島に来る人は皆、なにかを探しに来るが、それが彼らを待っているわけじゃない。彼らは、似たようななにかを『これが自分の探していたものだ!』と自分に信じ込ませて、帰りの船に乗るんだ” - 2026年5月29日
白痴坂口安吾読み終わった⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ “私は然し、この女の不具な肉体が変に好きになってきた。 真実というものから見捨てられた肉体は、なまじい真実なものよりも、冷めたい愛情を反映することができるような、幻想的な執着を持ちだしたのである。私は女の肉体をだきしめているのでなしに、女の肉体の形をした水をだきしめるような気持になることであった。” - 2026年5月20日
Schoolgirl九段理江読み終わった⭐︎⭐︎⭐︎ “「ねぇ、ちょっとよくわからないんだけれど」私は頭の凹みに中指を置く。「こういうことで合っている? 今、現実ではとてもひどいことが起こっていて、苦しんでいる人がたくさんいる。小説やフィクションで現実逃避をしている場合ではない。テレビをつけてニュースを見て、現実と向き合うべき、ということでいいの? でも、どんなニュースだろうとドキュメンタリーだろうと、それがひとつの小さな説である点では、小説とたいして変わらないんじゃないの?」” #収録されている短編「悪い音楽」のほうがおもしろかった - 2026年5月15日
叫び畠山丑雄読み終わった⭐︎⭐︎⭐︎ “お前は今、自分の軽さを持て余している。何をしようにもお前の中の 天秤がいつまでも揺らいで、後先がつけられないでいる。それ自体は珍しいことではない。むしろありふれたことである。そのことがまたお前の存在を希釈する。それはお前が認める認めないにかかわりがない。そのことがお前の存在を無力にする。お前が大洋の一滴であることに、お前自身はかかわりを持てない。そのようにしてお前はお前を見失う。お前が掬った水はお前の手のひらから零れていく。 騙し騙しにしていた積年の負い目を見抜かれた気がして、 「せやけど実際問題」と何とか反発しようとした声は、しかし既に縋っていた。 「どないしたらええんでしょう」 男は待ち受けていたように笑った。「せやし言うてるやろ。お前には重さが必要なんや」” - 2026年5月3日
- 2026年5月2日
対馬の海に沈む窪田新之助読み終わった⭐︎⭐︎ “一連の疑惑を晴らすため、私が伝手もないまま対馬の地を踏んだのは、二○二三年一一月のことだった。過去の取材で明らかにしたJAグループが腐敗していく構造上の問題を、さらに深いところまで知り得るのではないかという気持ちに突き動かされてのことである。西山による不正が明るみに出てから、すでに四年近い歳月が流れていた。 やがて古い壁がボロボロとはがれ落ちるようにしてさらけ出された真相は、巨大組織の闇だけにとどまらなかった。 いま振り返れば、この時の私は、人間とその社会の恐ろしさがまるで分かっていなかったのである。” - 2026年4月28日
ヒナギクのお茶の場合/海に落とした名前多和田葉子読み終わった⭐︎⭐︎ “(わたし)は、隣の個室に入って耳を澄ました。 乾いたパンをネズミのように前歯でポリポリ噛じる音がした。ネズミの化身かもしれない、などと思っていると、今度はすすり泣きが聞こえた。ネズミの出す細い高い声ではなく、人間の女性のすすり泣きだ。皺ひとつないスーツに身をくるんで、拾ったパンのかけらを噛じりながら、涙を流す女の姿を思い浮かべた瞬間、(わたし)は感傷的な気分に襲われて、個室から逃げ出した。が、その時はもう遅かった。洗面所の鏡の前を通る時に目まいがして、(わたし)は哺乳ビンの乳首に変身していた。” - 2026年4月25日
おもろい以外いらんねん大前粟生読み終わった⭐︎⭐︎⭐︎ “おまえは自分がカラッポなことがこわいねん。それで不安やから笑いを生もうとして、笑いを生めば生むほどカラッポになってくねん。それがおまえには気持ちええねん。おまえはおまえの好きでカラッポになってんねやから無理して抵抗すんな。無理して泣いたりすんなや。おもろい以外いらんねん” - 2026年3月28日
雪の練習生(新潮文庫)多和田葉子読み終わった⭐︎⭐︎⭐︎ “そうかクヌート、君は狼が苦手か。その気持ちは分かるよ。狼は結束が強いからね。いつも群れをなして行動する。ヨソモノが入ってくると殺してしまうことがあるくらい厳しく内と外を区別する。だから、ああいう態度を取るんだよ。悪意はないんだ。君たちホッキョクグマは一匹狼だから、彼らの気持ちは分からない だろうけれど。” - 2026年3月28日
- 2026年3月28日
群青のハイウェイをゆけきくち読み終わった⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ “不在の相手をリードするように、男性は踊っていた。街の魅力というのはこうした思い出の集積なのだなあと思った。急速に酒田の夜が更けていっているような気がした。席を立った。近くにいたお客さんが、君の歌なかなか良かったよと声をかけてくれた。マスターと二人のママさんが出口まで来て手を振ってくれた。田中と二人、なんだかいい体験だったなあとつぶやきながら、水割りで曖昧になった体を転がすようにして、寒くなり損ねた冬ののどかさの中を、ふらふらと宿へ帰った。” - 2026年3月27日
- 2026年3月24日
- 2026年3月22日
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