
ayumi
@a__2706
2026年3月7日
女の子の背骨
市川沙央
読み終わった
性差別主義的な哲学者・ヴァイニンガーを信奉する女子大学院生・那緒が、三島由紀夫の「憂國」を原作としたAVに出ようとする「オフィーリア23号」
筋肉の難病を患う主人公ガゼルと、同じ病気を持ちながらガゼルよりも症状が重い姉との関係を描く「女の子の背骨」
「オフィーリア23号」
自身も女性であるのに「女は存在しない」と主張するヴァイニンガーを崇拝し、その考えを広めようとしている那緒に、最初は違和感と気持ち悪さがあった。
それが実際に「存在しない」と扱われることへの防御となっているのだが、徐々に無理が出てくる。
那緒はこの先どのように生きていくんだろうか。
「女の子の背骨」
私小説とのこと。ガゼルの活き活きとした感じやグアムの明るい空気感があるぶん、ガゼルのどこか冷めた見方や家族親族間の問題がより際立っているように感じた。
前作のハンチバックほどの衝撃はなかったものの、ジワジワと広がる感覚があった。
いつか、三島由紀夫の「憂國」も読んでみたい。

