
ayumi
@a__2706
- 2026年5月31日
或る集落の●矢樹純読み終わった青森県の架空の集落・P集落が舞台の連作短編ホラー。 田舎の悪い風習が出てきたり、グロテスクなシーンがあったりと、胸糞悪くなる部分はあるものの、各話が繋がって謎が明かされる感覚は楽しい。 明確に怖さの原因は描かれない上に、「こことここが繋がるから…」と考えてしまって、あまり怖さは感じなかった。 - 2026年5月29日
暗黒の瞬間エリーザ・ホーフェン,浅井晶子読み終わった30年以上のキャリアに幕を引くことを決意した、刑事弁護士エーファの忘れられない事件の数々が描かれた連作短編ミステリ。 初のドイツミステリ、かなり読みやすく、尚且つ読み応えがあった。 ついつい引き込まれて、この先悪い展開になる予感や、登場人物に対する嫌悪感・怒りが生まれるけれど、それでも先を読みたい、続きを知りたいと、ページを捲る手が止まらなかった。 どの話も「暗黒の瞬間」があり、全て読み終えると、よりタイトルの重みを感じる。 今読んで感じたことと、10年後、20年後に読んで感じること・思うことはきっと異なるだろう。再読が楽しみ。 - 2026年5月20日
最恐ホラー 忌まわしい土地矢樹純,福澤徹三読み終わった「忌まわしい土地」をテーマにしたホラー特集 福澤徹三「K氏の日記(抄) 」×矢樹純「P霊園そばの縦に長い土地」 どちらも読み応えがあり、短いのに嫌な感じに怖くてとても満足。 福澤さんのは予想していたのと別の怖さで、良い意味での裏切りも楽しかった。 矢樹さんのはYouTubeの動画と合わせて見るとより楽しめた。 - 2026年5月18日
最恐ホラー 呪われた図書館平山夢明,背筋読み終わった「図書館」をテーマにしたホラー特集 背筋「笑う女が立っている」×平山夢明「そして家族全員、焼きそばス」 どちらも最後にぐわっと怖さが迫ってくる。 ただ、どちらももう少し長い話の方がより怖いのでは、、?と感じた。短くてサクサク読める分、物足りなさがあった。 - 2026年5月16日
最恐ホラー 嫌な記憶荻堂顕,貴志祐介読み終わった「記憶」をテーマにしたホラー特集 貴志祐介「薔薇の小枝」×荻堂顕「火中の栗」 どちらも幽霊的な怖さではなく、「人間って怖い」。 特に萩堂さんの「火中の栗」は、ウッとなる。 - 2026年5月15日
白薔薇殺人事件クリスティン・ペリン,上條ひろみ読み終わった資産家の大叔母は、16歳のときに占い師から「お前は殺される」と告げられ、約60年後に本当に殺されてしまう。 ミステリ作家志望のアニーは、犯人探しに挑む。 約60年前の占い師の予言と、大叔母の友人エミリーの失踪、そして大叔母の死。 過去の事件も現在起きた事件も、過去に集められた情報をもとに推理していくのが面白い。 謎解きシーンでは、物凄くびっくりするような派手な感じはなかったけれど、気付けばナイフを当てられていたような静かな驚きがあった。犯人は全く分からず、、 登場人物には過去パートと共通する人もいるものの、性格が変わっていたり、現在パートでその人の子供や孫が登場したり、そもそも人数が多いこともあって時々分からなくなってしまったので、メモ推奨。 - 2026年5月3日
熟柿 (角川書店単行本)佐藤正午読み終わった轢き逃げ事件を起こし、服役中に息子を出産したかおり。息子への想いを抱えながら西へ西へと流れていき、やがて過去にまつわるある秘密が明らかになる。 物凄くドラマチックなことが起こるわけではなく、淡々とかおりの生活と心情が描かれていて、派手さがない分、より迫力のようなものを感じた。 熟柿の意味を知った時、泣きそうになった。 - 2026年4月30日
壁から死体?ジジ・パンディアン,鈴木美朋読み終わったイリュージョニストとして活躍していたテンペストは、ある事故をきっかけに家業を手伝うことに。 その初日、仕事先の古い屋敷の壁を壊したところ、死体が発見される。 密室の謎、一族に伝わる呪い、友情や家族愛などなど、要素盛り盛り。 テンペストやアイヴィ、サンジャイなど、素敵なキャラクターばかりだけど、登場人物が多く感じて、把握しきれてなかったかも。 ラストにかけての怒涛の展開は一気に読んだ。 マジシャンの視点から謎解きされるのも新鮮。 シリーズ2作目も読みたい。 - 2026年4月20日
アナヅラさま四島祐之介読み終わった女性が相次いで行方不明になり、顔に穴が空いた「アナヅラさま」が人を攫って飲み込んでいると噂されるようになる。 探偵・小鳥遊穂香はそんな都市伝説の裏に連続殺人犯がいるとふんで調査をすすめる。 このミス大賞受賞とのことだったので楽しみだったけど、あまり刺さらず、、 サクサク読めたので、あまりミステリに馴染みがない人には良いのかも? - 2026年4月16日
失われた貌櫻田智也読み終わった山奥の谷底から、身元を隠蔽しようとした痕跡のある死体が発見される。 事件報道後、「失踪した父親ではないか」と小学生が訪れる。 そう繋がるんだ、と後半は驚くばかり。 序盤のあのシーンが、ささやかな伏線?になっていたのが良かった。つい笑みが溢れた。 どこか寂しい悲しいような雰囲気と温かみがあり、「伏線回収」「どんでん返し」と煽られているものの、そういった小説とはまた違った雰囲気だった。 - 2026年4月13日
私立探偵マニー・ムーンリチャード・デミング,田口俊樹読み終わったタフガイの探偵が名推理を披露する、正統派ハードボイルド中編ミステリ集。 ワクワクするミステリを読んだ! 主人公のマニー・ムーンは、戦地で右脚を無くした元プロボクサーの私立探偵(過去の喧嘩が原因で醜男)。もうこの時点で要素盛り盛り。 死が目の前にいるようなピンチも、持ち前の腕っぷしで華麗に切り抜ける。かっこいいアクションに感心していると、本格ミステリの探偵のように「関係者を集めてくれ」と謎解きをはじめる。ギャップすご! ハードボイルド小説の「哀愁・悲壮感漂う」「銃や拳で解決」というイメージが苦手だったので少し心配していたけれど、良い意味で裏切られた。 ライバルのウォーレン・デイ警視や元婚約者のファウスタ・モレニたちも、良いキャラクターで、マニーとのやり取りが面白くて楽しい。 今作でリチャード・デミングのファンになったけど、残念ながら既に故人で新刊が出ることはない。 このミス海外編第1位になったので、ぜひとも既刊の翻訳が進んでくれたらと思う。 - 2026年4月6日
- 2026年3月30日
時計館の殺人<新装改訂版>(下)綾辻行人読み終わった再読実写ドラマを観る前に復習がてら再々読。 流石にメイントリックを覚えていたので、犯人も謎解き前に当てられた。が、初めて読んだ時は全く分からず、ショックを受けたのを覚えている。 記憶を消して読み返してみたいな。 - 2026年3月29日
- 2026年3月26日
- 2026年3月23日
イン・ザ・メガチャーチ朝井リョウ読み終わったファンダム経済を仕掛ける側、のめり込む側、のめり込んでいた側の3つの視点から描かれる「推し活」。 物語の中盤頃に、「地獄じゃん」と思った。 私は推しがおらず、推し活もほとんどしたことがない。おそらく、信徒気質でもない。 「すみちゃん」のようになる可能性は低いが、この先推しができても、きっとこの本のことを思い出してしまう。 推しがいる人は、この本を読んでどんな感想を持つんだろう。 今まで読んだ朝井リョウさんの本は「正欲」「生殖記」のみで、どちらの登場人物の属性も私には当てはまらない。 もし自分が渦中にいたら、どのように朝井リョウさんの本を読み、どのように感じるんだろうか。 救われるのか、絶望するのか。その時が来るのかさえ不明だけど、戦々恐々としながらもどこか楽しみだ。 - 2026年3月18日
すべてが円くなるように原田マハ読み終わった「真珠」をテーマにした7つの短編が収録。 MIKIMOTOのHPで読んでいたものの、もう一度じっくり読み直す。 丁寧に描かれる人生や夢に、心が洗われるような清らかさを感じる。 三重県鳥羽市のミキモト真珠島を舞台にした「海からの贈りもの」で碧海が言った「すべてが同じように白くて円い真珠のネックレス、というわけではないんですね」という言葉に、確かにと、ハッとした。 新社会人になった時に母から贈られたMIKIMOTOのパールのネックレスを、より一層大切にしようと思う。 いつかミキモト真珠島にも行ってみたい。 - 2026年3月15日
ハレー彗星の館の殺人 老令嬢探偵の事件簿ロス・モンゴメリ,村山美雪読み終わったハレー彗星の降る夜に起こった密室殺人事件に、79歳の老令嬢と少年院帰りの従僕が挑むフーダニットミステリ。 「面白すぎて発売前に14ヵ国が版権取得!!」という煽り文と、巻頭にあった館の断面図マップと家系図に惹かれて購入。 受賞歴のある児童書作家による初の大人向け作品とのことで、確かに読みやすい! 老令嬢、ミス・デシマの口の悪さはつい笑ってしまうし、従僕のスティーブンは応援したくなる健気さがある。 スコットランド・ヤードのジャーヴィス警部のポンコツさ加減も推せる。 続刊が予定されてるらしい。楽しみ! - 2026年3月12日
大好きな人、死んでくれてありがとうまさきとしか読み終わった解散した男性アイドルグループの一員、南田蒼太が廃ホテルで殺された。 同じ職場のパート女性、元メンバー、伯母とその娘など、南田蒼太の死によって起こる周りの人々のイヤミス短編集。 イヤミスと知っていても「嫌な方向に進んでいる」とゾワゾワせざるを得ない展開。 誰に殺されたのか、なぜ殺されたのか、分かってもすっきりせずモヤモヤしたまま。 南田蒼太を自分の良いように見ていた各話の主人公達も嫌だが、彼を神格化し、マスコミと見るや「彼と仲が良かった」とアピールする北花製菓のパート達も怖い。 - 2026年3月7日
女の子の背骨市川沙央読み終わった性差別主義的な哲学者・ヴァイニンガーを信奉する女子大学院生・那緒が、三島由紀夫の「憂國」を原作としたAVに出ようとする「オフィーリア23号」 筋肉の難病を患う主人公ガゼルと、同じ病気を持ちながらガゼルよりも症状が重い姉との関係を描く「女の子の背骨」 「オフィーリア23号」 自身も女性であるのに「女は存在しない」と主張するヴァイニンガーを崇拝し、その考えを広めようとしている那緒に、最初は違和感と気持ち悪さがあった。 それが実際に「存在しない」と扱われることへの防御となっているのだが、徐々に無理が出てくる。 那緒はこの先どのように生きていくんだろうか。 「女の子の背骨」 私小説とのこと。ガゼルの活き活きとした感じやグアムの明るい空気感があるぶん、ガゼルのどこか冷めた見方や家族親族間の問題がより際立っているように感じた。 前作のハンチバックほどの衝撃はなかったものの、ジワジワと広がる感覚があった。 いつか、三島由紀夫の「憂國」も読んでみたい。
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