
ayumi
@a__2706
- 2026年3月7日
女の子の背骨市川沙央読み終わった性差別主義的な哲学者・ヴァイニンガーを信奉する女子大学院生・那緒が、三島由紀夫の「憂國」を原作としたAVに出ようとする「オフィーリア23号」 筋肉の難病を患う主人公ガゼルと、同じ病気を持ちながらガゼルよりも症状が重い姉との関係を描く「女の子の背骨」 「オフィーリア23号」 自身も女性であるのに「女は存在しない」と主張するヴァイニンガーを崇拝し、その考えを広めようとしている那緒に、最初は違和感と気持ち悪さがあった。 それが実際に「存在しない」と扱われることへの防御となっているのだが、徐々に無理が出てくる。 那緒はこの先どのように生きていくんだろうか。 「女の子の背骨」 私小説とのこと。ガゼルの活き活きとした感じやグアムの明るい空気感があるぶん、ガゼルのどこか冷めた見方や家族親族間の問題がより際立っているように感じた。 前作のハンチバックほどの衝撃はなかったものの、ジワジワと広がる感覚があった。 いつか、三島由紀夫の「憂國」も読んでみたい。 - 2026年2月20日
- 2026年2月18日
七つの時計アガサ・クリスティー,深町眞理子読み終わった〈チムニーズ館の秘密〉の4年後、再びチムニーズ館で謎の死が発生。 そばにあった七つの目覚まし時計と、〈セブン・ダイヤルズ・クラブ〉との関係は? 今回の主役は、〈チムニーズ館の秘密〉でも登場したバンドル。明朗快活で物怖じしない彼女を見ているのが楽しい。 また、仮面で顔を隠したメンバーが集まり、コードネームで呼び合いながら謎の会合が開かれる…というのも、ワクワクする要素のひとつ。 子供向けのミステリーのような要素があるからこそ、犯人や〈セブン・ダイヤルズ・クラブ〉の正体が分かった時には、「そうきたか!」としてやられた感のある驚きがあった。 - 2026年2月7日
チムニーズ館の秘密アガサ・クリスティー,高橋豊読み終わった王政復古の機運が熟したヘルツォスロヴァキアをめぐって様々な人物たちが入り乱れるチムニーズ館で、殺人事件が発生する。 スティルプティッチ伯爵の回顧録をめぐる攻防やヘルツォスロヴァキアの油田をめぐる利権獲得争い、有名な宝石泥棒キング・ヴィクターの行方、恐喝者の射殺死体、チムニーズ館で発生した殺人事件の犯人探し……と要素多めのミステリだった。 相変わらず予想していた展開や犯人は当たらず。 - 2026年1月30日
入居条件:隣に住んでる友人と必ず仲良くしてください 2ギギギガガガ,寝舟はやせ読み終わった隣人から怪談を聞きつつ、「仲良く」していたタカヒロ。 そんな中、昔の同僚が現れ、この仕事を変わって欲しいと頼まれる。 前作を読んだのが1年以上前だったので忘れている部分もあり、、読み返してから読めばより楽しめたかも。 隣人が話す怪談も、主人公に降りかかる怪奇現象も、前作の方が怖かったように思う。 ただ、主人公の父親に関する情報が少しだけ出て、続きが気になる内容だった。 - 2026年1月28日
カーテンアガサ・クリスティ,田口俊樹読み終わったコツコツと制覇していったポアロシリーズの最終作。 舞台は1作目の〈スタイルズ荘〉で、語り手はヘイスティングズ。 ポアロシリーズの他作品に比べて、終始どこか暗い雰囲気だった。 5件の殺人事件を犯したXとは誰なのか?スタイルズ荘で起きた事件の真相は? 相変わらず犯人当ては全く出来ず、結末を読んで頭を抱えるのみ。 30冊以上ポアロの活躍を読んできた分、寂しさがある。 これで本当に最後? パパポアロとハグをしたい気持ちだ。 - 2026年1月20日
新しい法律ができた日野瑛太郎,朱野帰子,真下みこと,講談社,金子玲介,阿部智里読み終わった「新しい法律ができた。」という共通の1行目から始まるショートショート集。 本当にこんな新法ができたら、と思うものもあれば、よく分からないと思ったものも。 今回は、初めて読む作家さんが多かった。 - 2026年1月3日
晴れの日の木馬たち原田マハ読み終わった女文士「山中すてら」の半生を描いた小説。 すてらの養父 又八やアリス、大原孫三郎、和田イサなど、周りに恵ませているのは、すてらのひたむきさが引き寄せたものだろうなと感じた。 すてらの〈回転木馬〉や多嘉子の〈花かんむり〉、初子の〈赤い薔薇〉など、作中に登場するのはあらすじのみではあるが、もし実在するのであれば読んでみたい。 主人公は架空の人物ではあるものの、大原孫三郎や児島虎次郎、ゴッホ、セザンヌ、マティス、夏目漱石など、実在した人物も多く登場する。 そのため、原田マハさんの他の小説にもある、「本当にこんな人生を歩んだ女性作家がいるのでは」と錯覚しそうな感覚が面白い。 読書中、大原美術館や倉敷紡績所の工場を再利用しているアイビースクエアなど、倉敷を訪れたことを思い出して、山中すてらがここで生きたのかと、感慨深いような気持ちになった。 新年1冊目にぴったりな物語だった。
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