
杉野ひこ
@suginohiko
2026年6月12日
言葉のトランジット
グレゴリー・ケズナジャット
読んでる
そのためか、国名を並べて淡々と持論を繰り広げる人の声を聞くと、今でも強い疑念を抱く。そんな声が最近、やたらと増えたような気もする。彼らは他人がやってくれたことを、自分の手柄にする。やってもいない罪の代償を、無関係な人に払わせる。排除する。無視する。ある人間の苦しみを大義として掲げて、またある人間の苦しみを正当化する。国という言葉は漠然としているから、都合がいい。人間を相手に言えないことを、平然と言えるようになる。
(p50.父のカメラ)


