阿部義彦 "夢の遠近法増補" 2026年3月8日

夢の遠近法増補
最近知った山尾悠子さんの代表的な初期短編を収めたちくま文庫。元々は国書刊行会で出した、高額な『山尾悠子作品集成』からのセレクション廉価版として、2010年に同出版社から出てたのを、ちくま文庫の声がけによりよりコンパクトに手に取りやすくして、さらに二編をくわえ、自作解説も増補したとの事。まず、こんなのを大学在学中に書いてたのかと、驚きました。日本のアンナ・カヴァンかよ!発表したのもSFマガジンや奇想天外と言うことで、私の高校時代(私は五歳年下)ではないですか、当時知ってても不思議は無かったのですが。幻想文学と言う言葉もまだ一般化してない頃です。デビュー作も良かったけど私は二作目の『月蝕』が痛く心に残りました。引退してたのを再び書かせた編集者も凄いし、澁澤龍彦さんも気に入っていたらしいので、再起した後、澁澤龍彦さんに縁の深い泉鏡花賞をとれたのは本人も凄い励みになったことでしょう。これからも新作を読める期待を込めて!
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