ちゃそす
@1000book_zautusu
2025年9月19日
銀河鉄道の夜
宮沢賢治
かつて読んだ
4冊目。
硝子の呼子が鳴って、汽車は動き出した。
ジョバンニとカムパネラは、二人で窓から頭を出す。
銀色のすすき、桔梗色の空、天の川。
美しい世界の、不思議な旅。
どこまでもどこまでも一緒に行こう。
「もう駄目です。落ちてから四十五分も経ちましたから」
死を、現実を果てしなく受容した父の言葉。
そしてまだ受け入れられないジェバンニ。
唐突な死、遺された者の思いを、なんて幻想的に書くのだろう。
実は読み終わって始め、カムパネラは実は生きているのではと思った。でも読み返すと、前半に違和感を覚えた描写の意味がわかった。彼の死を確信した。
読者である自分までもが、死を受け入れず、疑ってしまったようだ。死を認識してから、なんだか胸がいっぱいになった。
