ちゃそす
@1000book_zautusu
2025年10月4日
スマホ脳
アンデシュ・ハンセン,
久山葉子
かつて読んだ
6冊目。
現代の技術の急速な変化に、人類はどこまで対応出来るのか──
スマホの登場は、人類史上最も人の生活に大きな変化を与えた。これまでもテクノロジー革新は起こってきたが、スマホは明らかに一線を画す。スマホのように一日に何時間も費やすことはなかったのだから。
人類の生活の殆どは狩猟採取だ。
科学技術も、飽食も、農業でさえも進化の過程においてはごく最近のことでしかない。それ故に、ヒトの脳は狩猟採取に最適化されている。当時は飢餓や外敵、集団からの排斥こそが脅威であり、それらに対処するためにヒトは進化した。
ヒトの脳は成果を得た時よりも、得られるかもしれない時に、最もドーパミンが出る。それは生きるための原動力になる。ドーパミンによって、食べ物を探し続けることができるのだ。
そしてスマホはこの機構をうまく利用している。
ネットやSNSは情報の坩堝であり、情報を得られる"可能性"の宝庫だ。
情報のリンクや、次々と現れる広告が我々の脳を刺激し、ドーパミンを分泌させる。そうやって情報の表層だけを攫い、完食しないまま次の情報へと食い付く。スマホ利用者の集中力は根無草だ。そうやって我々は集中する力を失っていく。
スマホが普及したのはつい最近の出来事だ。スマホによる生活の変化が、我々にどんな影響をもたらすのかはまだわかっていない。だからこそ、使用には慎重になるべきなのだろう。特に、子供においては。
確かにスマホによって生活はより豊かになったが、幸福をもたらしたのだとは言い難いのだから……。