ちゃそす
@1000book_zautusu
2025年12月30日

グラスホッパー (角川文庫)
伊坂幸太郎
かつて読んだ
24冊目。
押し屋・自殺屋・ナイフ使いの殺し屋。妻の復讐のため裏の世界へ飛び込んだ主人公が、殺し屋たちの奇妙な渦に巻き込まれる。
3人の主要人物の各視点へ、およそ数ページでコロコロと変わるので、短編集を読むような感覚で読み進められた。
単一のストーリーではなく、それそれの視点がどう交わるのか?どうなるのか?という想像を読者に抱かせながら進んでいくところが斬新に感じた。
主人公は妻の復讐のため悪事に手を染めている。だがそれをどこか他人事のように捉えることで罪悪感から逃避しているためか、復讐の覚悟のようなものは終始感じなかった。読者と視点を合わせるため、一般的な感覚を残したのだろうか。復讐対象への感情の描写もほとんどなく、舞台装置的なキャラに感じた。