
いちのべ
@ichinobe3
2026年3月8日

呪いと日本人
小松和彦
読んでる
『2章 なぜ、人は「呪い」を恐れるのか』読了。
死者による呪いより、生者による呪いが先にあった……という歴史の流れを自分が意外に思ったのは、未だに「死者の祟り」が薄ら信じられているからなのかな、と興味深い。
> 死者の呪い=祟りは、呪われる側に対する批判あるいは反省を強いる呪いだといえる。これに対して、生者の呪いは、いうまでもなく呪われる側を失脚させたり、災いを及ぼしたりするという目的をもつ。(p92)
そしてこの一節が沁みた。
> 私たちは、こうした呪いにおびえる、いにしえ人の姿を、一笑に付すわけにはいかない。誰かが呪っているかもしれないという恐怖に取り憑かれて、さらなる呪いへとエスカレートしていく心性は、仮想敵国の軍備強化におびえて、軍備の増強や兵器の開発競争に狂奔している現代人のそれと、なんらわけるところがない。(p65)

