本屋lighthouse "被害者性の政治学" 2026年3月9日

被害者性の政治学
被害者性の政治学
リリー・チョウリアラキー,
川副智子
第二章の大雑把なまとめ。第一次大戦からベトナム戦争、そしてイラク戦争などへとわたる20世紀〜21世紀はじめの各種戦争において、傷を負う者が戦争被害者だけではなく戦争加害者にも増えていったこと、少なくともそのことが認知されるようになったことが、被害者性という概念に大きな影響を与えた。そしてこれらの(というよりおそらくすべての)戦争における強者こそが「加害者でありながらも傷を負った」者として認識されるため、かれらの傷=声のほうが聞き入れられることになり、ほんとうの被害者は置き去りにされる傾向が強まった(あるいはそのスタイルが確立した)。 というまとめでよいかはわからないが、とにかく戦争の話がたくさん出てきて、現在進行形でもこの傷がたくさん生み出されていることが脳裏によぎり、花粉に遮られる集中状態ともあいまって、いろいろと苦しい。
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