
本屋lighthouse
@books-lighthouse
2026年3月9日
被害者性の政治学
リリー・チョウリアラキー,
川副智子
読んでる
第三章のまとめ。コロナパンデミック時のアメリカ(トランプ)とイギリス(ジョンソン)の対応の特徴は「常態化」「軍事化」「撹乱化」という3つと言える。まず、「コロナなどインフルみたいなものだから、それに過剰に反応するほうが「危険」だ」という主張があり、そのあと「コロナとの戦いは戦争のようなものだ」という比喩での鼓舞があり、さらにはフェイクニュースを流したり(そもそもなにも情報を流さないなど)することによって、ウイルスではなく政府が引き起こした加害を隠蔽すると同時に、この世界における真実と虚偽の区別を曖昧にしてしまう。
常態化、軍事化、撹乱化、の3つはいま高市政権がやっていることでもある。こんなものは大した危機ではないのだから騒ぐなよ、と言いつつも各種事象に対して戦争をイメージするような語彙で言及し、各種メディアを通してフェイクやらなんやらを拡散させる。そしてこれらを通して「高市さんは頑張っている(のだから批判するなんて)」という「被害者性」を確保する。高市が直接的に関与しているものもあれば、我々大衆が自発的にやっていることもある。いずれにせよ、結果として3つのキーワードは達成されている。安倍政権からずっとこんな調子だ。






