
九日
@kokonoka
2025年3月14日

砂漠の旅ガラス
長谷川まりる
読み終わった
昔「マッシュルーム戦争」という大きい戦争があったらしいというと、ああ核戦争が起きたんだな、と考えてしまうよね。ほんとにマッシュルーム戦争だった。
荒廃した世界でも、変わらず居場所がないと悩んだり苦しんだり、笑ったり、人との違いとか同じところとかを知ったり、そういう少年たちの話。好きなお話だった。
長谷川まりるさんの本を続けて6作読んだけど、どのお話にも必ずマイノリティとされる人が当たり前に居て、物語が優しく寄り添う形になっている。もう大人になってしまった自分が判断できるのか分からないけど、いい児童書だなあと感じた。どの本もたくさんの子どもたちの大切なお守りになる物語だと思う。「呼人」が1番好きだったかな。「満天」と「旅ガラス」も好き。旅ガラスみたいに遠い未来とか、現代物じゃないファンタジーやSFをもっと読んでみたい。

