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@uo2525
2026年3月9日
「好き」を言語化する技術
三宅香帆
読み終わった
「推し」について語る上で一番大切なことは「自分オリジナルの感想を言葉にすること」。
私自身、SNSを見ながら推し語りをしていた時、確かにあったはずの私個人の感想が、気付かぬうちにどんどん他人の「うまく言語化された良い感想」に上書きされ、「これって本当に私の感想?」と虚しさを覚えることが度々あった。誰かに口頭で推しを語るにしても、語尾に大抵「〜って言ってる人がいたんだよね」という決まり文句が付随する。
確かに私は推しのことが好きなはずなのに、自分の腹の底から湧き出たオリジナルの感情から生まれた言葉で語れないことの虚しさたるや。
今現在は、主要SNSのアプリを削除し、ほとんど見ていない。だからこうして感想を書き綴る際にも、その多くをオリジナルの言葉で語れている。
それがどうにも清々しく、言葉のひとつひとつを丁寧に扱えているようで心があたたかい。
特に印象に残ったのが「SNSは言葉のナイフがびゅんびゅん飛び交う無防備な場所」というところ。
何気なくSNSを開いてしまえば、攻撃的な発言が目に留まり、私が言われているわけではないのに胸の奥が苦しくなる。
私が傷付きやすい気質なんだろうかと思ったけれど、三宅さんの言葉を受けて「私の感覚は間違ってなかったんだな」と少しホッとした。やっぱそうだよね、と。
ただ単に「推しを語りたい」という欲を満たすだけでなく、自分の心を自分で守る、今後楽しく豊かに生きていくうえで大切な術を教えてもらえたように思う。
