
1129_ymoi
@1129_ymoi
2026年3月9日

戦時から目覚めよ
スラヴォイ・ジジェク,
富永晶子
まだ読んでる
しかし今日、もっと奇妙なことが起こっている。新たなタイプの政治指導者が現れたのだ。アレンカ・ジュパンチッチ著『Let Them Rot(腐らせておけ)」から引用すると、その政治指導者は——
「まるで基本的な道徳観念あるいは性格の違い、具体的に言うなら、公に犯罪行為を行える「勇気」あるいは「根性」があることの証明であるかのように、秘密裏にではなく公に犯罪を行うことを誇りに思っている。だが、国家の法律がときに要求する「偽善」を避けることで果敢に法律に逆らっているように見えても、その行為は実際、国家権力の忌まわしい別の側面を表しているにすぎない。それ以外の何ものでもないのだ。彼らは自分たちの法律に「違反して」いる。だからこそ権力を握っているときでさえ、まるで反対の立場にあるがごとく権力者を「ディープステート(注:闇の支配層。政府を密かに操ろうとしている軍・諜報機関・政府関係者の存在を主張する、陰謀論に基づいた用語)」などと刺弾し、反逆しているかのように振る舞い続けるのである。」
(p.137-138。)
憲法や法律は、権力、暴力、そして暴政を防ぐためにある、ということを深く信じなければならない。
そしてそれは、自律的な機能ではなく、擁護し補強し続けなければならない手のかかるものだと、認識しなくてはならない。
