

1129_ymoi
@1129_ymoi
わたし自身のための報告。
- 2026年4月9日
戦時から目覚めよスラヴォイ・ジジェク,富永晶子読み終わったこの本の書かれた頃より、悪化し退化していると言わざるを得ない。 進歩的に危機を転換し、推進力にしていくような動きはなく、ただ、全てを諦めてしまったような正気ではない独裁者たちの振る舞いに、誰も本気で対処できない。 沈黙と静観によって、自分たちの手が汚れていくけれど、それをSNSで声をあげデモに参加することで、罪悪感を亡き者にしている。 そうした小市民的回避行動を嘲笑するのではなくて、本当にそれでいいのか?と問うてくる本。 - 2026年4月9日
ナイトランド・クォータリーvol.41 言×音×革命 幻詠のガルドル(galdr)アトリエサード,イアン・ワトスン,アラン・バクスター,マイクル・ムアコック,マンリー・ウェイド・ウェルマンまだ読んでるトマス・M・ディッシュ「奴隷たち」 爽やかな青春小説で、なんとなく今の気分に馴染んだ。 こういう話はいつだって胸を静かに熱くさせる。 - 2026年4月6日
- 2026年3月31日
戦時から目覚めよスラヴォイ・ジジェク,富永晶子読んでる「倫理的に進歩しているかどうかを測る最も確実な目安のひとつは、特定のドグマティズム(注:独断主義または教条主義)の台頭である。正常な倫理観が保たれている国では、たとえばレイプや拷問に関して、それが許容できるか否か、許容できるとしたらどのような場合か、などが議論されることはない。一般市民はレイプや拷問が問題外であると「独断的に」受け入れ、その種の行為を提唱する者は常軌を逸しているとみなされる。ゆえに、レイプについての議論(「合法的レイプ」は存在するのか?)が始まるか、あるいは拷問が黙認されるだけでなく公に行われることが、倫理観の衰退を示す明白な兆候となる。」 (p.174。) 外国人政策(というもの自体よくわからない概念だと思う)、あるいはヘイトスピーチに関する国民の意見が、まさにこの段階にあるように感じる。平然と経済合理性や治安などを口実にありとあらゆる暴言や差別が表立って述べられるようになっている。 国際法に関しての認識も同様で、大国の論理に巻かれることが倫理的正しさのように誤解されている。 (追記) 戦争や防衛あるいは憲法についても同じだと思う。 それらを議論の俎上に上げることは、やむ負えないという空気がある。十年前はどうだっただろう?国際情勢の緊迫感は今に始まった事ではない。冷戦の時代もテロの時代も乗り越えた。その実績についてもよく考えるべきだと思う。 - 2026年3月17日
クレムスの曲がりくねる時間クラウディオ・マグリス,二宮大輔読み終わった良さがすごい良かった。 時間の中、いくつかの人生の中で揺蕩うような、詩的な重みと知的な軽さを含んだ静謐さ。 きっと、何度読んでも読み足りないんじゃないか、というくらいの豊かさがあった。 - 2026年3月16日
クレムスの曲がりくねる時間クラウディオ・マグリス,二宮大輔読んでる「クレムスの曲がりくねる時間」 ぼんやりとわかった気になっているけれど、結構むずかしく、また読みたいと思った。 「文学賞」 とても好きだった。笑った。 - 2026年3月11日
- 2026年3月11日
- 2026年3月9日
戦時から目覚めよスラヴォイ・ジジェク,富永晶子まだ読んでるしかし今日、もっと奇妙なことが起こっている。新たなタイプの政治指導者が現れたのだ。アレンカ・ジュパンチッチ著『Let Them Rot(腐らせておけ)」から引用すると、その政治指導者は—— 「まるで基本的な道徳観念あるいは性格の違い、具体的に言うなら、公に犯罪行為を行える「勇気」あるいは「根性」があることの証明であるかのように、秘密裏にではなく公に犯罪を行うことを誇りに思っている。だが、国家の法律がときに要求する「偽善」を避けることで果敢に法律に逆らっているように見えても、その行為は実際、国家権力の忌まわしい別の側面を表しているにすぎない。それ以外の何ものでもないのだ。彼らは自分たちの法律に「違反して」いる。だからこそ権力を握っているときでさえ、まるで反対の立場にあるがごとく権力者を「ディープステート(注:闇の支配層。政府を密かに操ろうとしている軍・諜報機関・政府関係者の存在を主張する、陰謀論に基づいた用語)」などと刺弾し、反逆しているかのように振る舞い続けるのである。」 (p.137-138。) 憲法や法律は、権力、暴力、そして暴政を防ぐためにある、ということを深く信じなければならない。 そしてそれは、自律的な機能ではなく、擁護し補強し続けなければならない手のかかるものだと、認識しなくてはならない。 - 2026年3月8日
レシタティフトニ・モリスン,ゼイディー・スミス,篠森ゆりこ読み終わった小説を読むとき、どうしても頭の中にあるにあらゆるステレオタイプや偏見(それは一般的とか傾向とかとも呼ばれる)を総動員して読まざるを得ない。 というのも、読者が想像豊かに読んでしまうだけでなく、作者がそういった仄めかしをするからだ。たとえば名前や話し方で、属性や立場を言外に伝えたりする。それらはミステリーなどでは、意図的なミスリードをさせるためだったりもする。 そして、読者はそれ以上のことをしてしまう。作者も想像しなかった枝葉末節から、大胆な推理をしてしまう。 そういった読み方やストーリーテリングがいかに不安定で危険かを教えてくれる作品だと思う。 ただ、スミスの解説にあるように、そういった属性を全く排除すればいいというわけでなく、それはルーツや状況を誇らしく思ったり、愛おしく思ったりすることも間違いではないと思う。 危うさを意識することや、現実が複雑であることに関して無関心でなく注意深くなることは、決して払うべきコストではない、ということだと思う。 - 2026年3月8日
- 2026年3月7日
- 2026年3月6日
- 2026年2月25日
ブレイクショットの軌跡逢坂冬馬読み終わった自分が読んでいるのが、小説なのかプレゼン用の原稿なのか、よくわからなくなるほど、丁寧な、説明に次ぐ説明。 狭い人間関係の中にある、現実の継ぎ接ぎみたいな小さな箱庭の虚構がうまく纏まりました。 現実は複雑だということらしいけれど、扱う事象がすべて表層的に感じた。ゆらぎも余白もないびっちりと構成されたパズル。正解はないと言いたげながら、主要人物は皆、みごとに正解を見出す。あえて、それを皮肉として冷笑するわけでもないので、なんとも言えない…。 説明的な物語と記号的な人物や出来事。 考えさせられました感をくすぐるためのパッチワーク。 直木賞の選評を読んで、いろいろと安心した。 これはなんだったのか。 (追記) いまの時代に必要なのは、現実は何も変わらないかもしれないが、自分の中や周囲の人々の中にある善良さを信じる強さだと思う。教科書的な正しさで万事解決しないことは、もう嫌というほど思い知らされている。何も変わんないし、誰にもわかんないかもしれないけど、それでも声をあげるという行為で、まったく見知らぬ誰かを抱きしめてほしい。 - 2026年2月24日
- 2026年2月24日
- 2026年2月18日
- 2026年2月18日
- 2026年2月17日
- 2026年2月17日
MONKEY vol. 38 特集 鏡の国のアリスルイス・キャロル,柴田元幸読み始めたアレグラ・ハイド「被雇用者の方へ」(柴田元幸 訳) 新連載「この人、本邦初訳です。」から。 解説によると、アレグラ・ハイドの作品の多くは、"climate fiction"(気候文学)という範疇におさまるものが多いとのことで、本作もそのようなエコロジー的思想が中心にある。 変な話でとても良い。突然、人類の仕事が廃止され、それぞれにエコロジー的な仕事が割り振られて…。という話。
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