和月 "火星の女王" 2026年3月9日

和月
和月
@wanotsuki
2026年3月9日
火星の女王
すぐに返事が欲しい時に全然LINEが返ってこなくてモヤモヤすることがある。伝えた言葉が相手に正しく伝わっているかが分からない。表情も空気感も分からず、タイムラグがネガティブな間に感じられてより一層不安になる。 本作は、そうした日常でも起こりうる人間同士の距離の問題を、とても大きなスケールで描いた作品。SFと独立戦争の要素も盛り込まれていて、年齢も立場も異なる4人の視点で物語が進み、わくわくする! SFあるあるだけど、前半は特に設定や状況を理解することを重視してしまうので、なかなか読み進められない。でもそこを乗り越えると展開が気になってページを捲る手が止まらなくなり、楽しい。 火星を舞台に物語が進むので、かなり想像力が必要になる設定。だけどそこで暮らす人々が独立に向けて動き出す心境は、地球のこれまで歩んできた歴史とリンクしていて、人間ドラマとしても骨太な作品だった。 「光が遅すぎる」 いつか現実でも口にする日が訪れるのかな。 過去の歴史について考えさせられると同時に、未来にも思いを馳せたくなる物語だった。
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