えつこま "トルコから世界を見る" 2026年3月9日

えつこま
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@e2coma
2026年3月9日
トルコから世界を見る
図書館のティーンズコーナーから。トルコ、行ったことはないけど、イスラム文化とヨーロッパ文化が交差するという土地柄、気にはなっていた。本書は1994年に書かれた本に、2022年の視点からの文章が書き加えられた構成になっている。 まずトルコは政教分離を掲げているので、イスラム色は少なく民主的な国家だということ。だけども山岳部にディアスポラなクルド人の集住地があって、トルコ人は彼らを迫害してしまったから、クルド人の一部はテロ組織を結成してしまったということ。(日本における、「クルド人が危険」とするひどいヘイトはこのへんが原因なのか?) 一方で、貧しい国民は出稼ぎに出る労働者送り出し国ということで、中東の産油国に行ったトルコ人は人権無視の散々な目に遭ったため、ドイツへの移住が非常に多いこと。それでやはりドイツ国民の反発を買ってしまうが、ドイツ政府としては基本的人権遵守ということで移民労働者の家族呼び寄せを認めていること(日本も移民国家に舵を切ろうとしているが、このへんがちと厳しい)。 あと、トルコ都市部では田舎から来た人々が公有地に勝手に家を建てちゃって、最終的にはしょーがないから、ってことで彼らを追い出さずに土地の登記を認めたって話がおもしろかった。日本におけるホームレス文化の本もちょいちょい読んだ身からしては、なかなか興味深い部分。日本もそれぐらいゆるい部分があってもいいんじゃないか。
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