muma
@casa_muma
2026年3月8日
もの思う葦
太宰治
太宰治のアフォリズム集。これを読むと、太宰は自分の小説をとても愛していたことがわかってびっくりした。
もの思う葦 太宰治 P106-107
「晩年」に就いて
(略)
こんど、ひとつ、ただ、わけもなく面白い長篇小説を書いてあげましょうね。いまの小説、みな、面白くないでしょう?
やさしくて、かなしくて、おかしくて、気高くて、他に何が要るのでしょう。
あのね、読んで面白くない小説はね、それは、下手な小説なのです。こわいことなんかない。面白くない小説は、きっぱり拒否したほうがいいのです。
みんな、面白くないからねえ。面白がらせようと努めて、いっこう面白くもなんともない小説は、あれは、あなた、なんだか死にたくなりますね。(略)
