おかぺんぎん "世界の終りとハードボイルド・..." 2026年3月8日

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下巻)
2月の舞台までに読んでしまおうと、約15年ぶりに読み返したんだけど、結局舞台には間に合わず、今ごろ読み終えた。 当時読んだときの感想はもう忘れていたけど、30代後半の今読み返せてよかったと思う。 35歳のバツイチ独身男の悲哀を描いた物語。彼は、自分は何も成し遂げていない、友達も恋人もなく隣に寄り添ってくれる人はいない、いろんなものを失った、自分が死んでも悲しんでくれる人なんていないと、これまでの人生を振り返って空虚さに絶望する。 この小説は作者が35歳のときに書いた「自伝的小説」らしい。どう読んでも自伝じゃなくてファンタジーなんだけど、自分も30代後半になった今読み返したら「自伝的」の意味がよく分かった。 舞台ではこの長くて複雑で隠喩的な物語を、エッセンスだけぎゅっと見せてくれたから、舞台の場面を思い出しながら読んだ。
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