パンラビ "箱男" 2026年3月9日

パンラビ
@pan_rabi
2026年3月9日
箱男
箱男
安部公房
最初に読んだときは、箱をかぶって街を歩く主人公を「よく分からないけど、一人の世界に浸りたいことはあるよね」 そのくらいに思っていた。 けれど再読して、印象が変わった。 物語の終盤、駅で主人公らしき人物が倒れ、「救急車のサイレンが聞えてきた」という一文で終わる。 そして作中の新聞記事には、その人物の所持品が「125円の小銭と新聞紙数枚だけ」と書かれている。 文中で何度も登場していたはずのダンボール箱は、そこには記されていない。 ……こわい。 ただ一つ、「空気銃」で肩を撃たれたことだけは、もしかすると現実の出来事だったのかもしれない。
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