風邪ひき "目には目を" 2026年3月9日

風邪ひき
風邪ひき
@damdamdan
2026年3月9日
目には目を
目には目を
新川帆立
何一つ、『ベタ』や『手垢のついた』描写や展開が無いように感じた。リアルで説得力がある。それでいて読みやすいし、引き込まれる。さすが新川先生。面白い。 6人の少年犯罪者が出てくるが、それぞれの犯罪の理由に、一見ベタな説明が出来そうでいて、その裏の別のコンプレックスを丁寧に掘り下げて見せてくる。そして裏の方が本当の理由としてリアル。 例えば『アソコが小さいから』と醜形恐怖症に陥って、自分がまわりから浮いてるのは親がこんな身体に産んだからだ!と責任転嫁して暴れる青年、あんまり他の作品で読んだことない(女性の体型コンプレックスはよく出てくるのに)。思春期って特に性に関することは一人で悩んじゃってトンデモ思考になることあるよ。わかる。これって男性の作家なら書かないかもね。 後半は二転三転するプロットの上手さに、なんとなく予想はしてたのに、どんどん引き込まれてしまった。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved