ハヤシKYヘイ "今世紀最大の理不尽 それでも..." 2026年3月10日

今世紀最大の理不尽 それでも、結婚がしたかった
2度の離婚を経ての3度目の結婚を考える筆者。過去2回、夫となる人の苗字へと女側が変えるという形をとってきたし、日本ではそういうパターンが圧倒的に多い。 離婚する時には、配偶者の姓をそのまま名乗るか旧姓に戻すかを選べ、離婚後3カ月を過ぎると、通常の届出とは別の家庭裁判所での申請が必要となるらしい。2回目の離婚の際に、忙しい日々で諸々の手続きが後回しになってしまっていた筆者が、なんとか裁判所の許可書を役所に持っていき手続きしようとした。そしてその日のちょうど前日に、法律が改正され、ふりがなが足りなくて受理されない、ということがあったそうだ。 そもそも結婚で姓が変わるたびに身分証明書や銀行口座などいくつもの手続きを乗り越えねばならなかったのに、挙げ句の果てにこんな「理不尽」があるとは。 日本における結婚と戸籍の制度とそれにまつわるジェンダー不平等を象徴するような、筆者のエピソードは強烈だった。 一方の足を踏みつけにして成り立っているような現制度を見直し、「選択的」夫婦別姓で平等にしよう、という至極真っ当で穏当な主張さえ通らないこの国において、同性婚とかマイノリティの権利保障なんていつになるやらと、気が遠くなって気絶しそうになる。 一部の人に不便・不都合を押し付けたままの構造に頼ってまで守りたい既得権益ってなんなんだ〜。 筆者が過去の恋愛や結婚を振り返ったり、現在のパートナーとの関係性を大切にしようと色々模索したり、相手の姓になるでもなく自分の旧姓を相手に押し付けるでもなく法律婚へ到達する打開策を打ち出す展開など、色んな思考の格闘が見られて、面白い本でした。
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