

ハヤシKYヘイ
@heiheikyo1
きょうへい、と読みます。小説、ミュージカル、おいしいものが好きです。NYブロードウェイ観劇ひとり旅を決行、日記本にまとめたのが2024年ハイライト!/『姉参り・イン・ニューヨーク』
- 2025年10月4日地方女子たちの選択上野千鶴子,山内マリコ,藤井聡子読み終わった
- 2025年10月4日声を出して、呼びかけて、話せばいいのイ・ラン,斎藤真理子,浜辺ふう読み終わった
- 2025年9月30日激しく煌めく短い命綿矢りさ読み終わった
- 2025年9月17日渇愛宇都宮直子読み終わった
- 2025年9月8日イン・ザ・メガチャーチ朝井リョウ読み終わった
- 2025年9月7日東京都同情塔九段理江読み終わった
- 2025年9月7日
- 2025年8月31日私小説エリイ,尾崎世界観,島田雅彦,西加奈子,金原ひとみ,高瀬隼子読んでる
- 2025年8月31日バリ山行松永K三蔵読み終わった
- 2025年8月28日現代生活独習ノート津村記久子読み終わった
- 2025年8月25日
- 2025年8月13日長崎乱楽坂吉田修一読み終わった
- 2025年8月12日
- 2025年8月12日私とは何かーー「個人」から「分人」へ平野啓一郎読んでる
- 2025年8月12日TRIP TRAP トリップ・トラップ角川書店装丁室鈴木久美,金原ひとみ読み終わった
- 2025年8月4日ある男平野啓一郎読み終わった
- 2025年7月28日マザーアウトロウ金原ひとみ読み終わった「義母」という言葉の英語が「mother-in-law」であるところをモジったタイトルがまず秀逸だ。エキセントリックな義母である張子との出会いにより、主人公の波那の人生がドライブしていく様が心地いい。しかもこの、波那も波那で、確かな自己があるタイプの人で、でも時を止めていた過去があって、というところが読みどころとなる。 金原さんの前の作品『ナチュラルボーンチキン』とも似たテイストながら、本作『マザーアウトロウ』は主人公・波那だけでなく、張子の息子であり波那の夫である蹴人という登場人物の存在が光る。 どんな人とも出会いがしらで親友になり目立ちたがりで魅力がとどまるところを知らない母親と、圧倒的に異なる自分。生真面目で地に足のついたスタイルの蹴人は、「仲のいい友人も気づけば母親にとられてしまう」といった感じで、母親に苦手意識を抱いてきた。張子も張子で、時代の空気もあって産むことになった息子が自分と違うタイプであることを色々と考え、その距離のとり方に苦心してきた、そういう親子の変遷が、主人公・波那の視点から眺めていくうちに浮かび上がっていくのが、面白かった。 恋愛するしない、結婚するしない、子供を持つ持たない、色んな決断に関する思考が、張子や波那や蹴人たちのやりとりを眺めていると行っては来て、振り子のように揺れ動く。いかなる選択をしても、それは自分で決めていいのだし、肯定していけるはず。そうした勇気をもらえた気分。 なにより金原さんの文体のドライブが心地よすぎて、本当に読んでいるだけで楽しい。
- 2025年7月25日慣れろ、おちょくれ、踏み外せ --性と身体をめぐるクィアな対話森山至貴,能町みね子読んでる
- 2025年7月25日アタラクシア金原ひとみ読み終わった
- 2025年7月2日ミーツ・ザ・ワールド金原ひとみ読み終わった
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