休符 "N" 2026年3月10日

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道尾秀介
今、すべての物語を読み終えた これから“自分なりに感じたこと”を書きます ネタバレにもなると思うので 未読の方はご注意ください..... 最初に自分が選択した物語の順番は 1.飛べない雄蜂と嘘 2.落ちない魔球と鳥 3.眠らない刑事と犬 4.笑わない少女の死 5.名のない毒液と花 6.消えない硝子の星 の順番でした 特に重要なのが4のあとに6を読んだこと 結末がわかった上で6を読んだので 新間先生と自分の選択を恨みました... ここからは自分の感想です まず感じたことは日常のすぐそばに 生と死があるということ 元気にしていた人がある日突然に命を落とす、 ときには誰かの死に自分が関わることもある 誰かの行動が他の誰かの人生や 生き死にに影響を及ぼす それが希望になるときも絶望になるときもある... 自分が生きる世界は美しくもあり残酷でもある 光があるが闇もある 道尾秀介さんの描く世界は不自然な希望を語らない、良いことと悪いことが表裏一体の現実をしっかりと描写していると思いました 次にNというタイトルの意味を 自分なりに考えてみました 線と線を斜めに走る線が結んでいるように見える... その斜めの線は一方からは上向きに もう一方からは下向きに伸びている...? 自分には誰かの及ぼす影響が良い方向にも 良くない方向にも進むことを 示しているように見えました 人と人がお互いに望もうと望むまいと 影響し合い生きている現実を 日本とアイルランドを舞台に描き、 その物語を読者が自分で選択する形にしたことで 線と線を繋ぐ線の役割を読者が担うような “当事者体験”をさせてくれたのだと思いました なので4→6の自分の選択を恨みました... 小さい頃に読んだ「次はこのページに進め!」 みたいなギミックのある本を思い出しながら 成長して大人になった自分はこれだけ 骨太な物語も楽しめるようになったのだと思うと 歳を重ねるのも悪くないと、そんなことを考えた 良い読書体験ができました。
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