
よいずみ
@reads_1204
2026年3月10日
華氏451度〔新訳版〕
レイ・ブラッドベリ,
伊藤典夫,
小野田和子
読み終わった
1953年発表のディストピア小説。
往年の古典SFやディストピアものを読んでいきたいぜ!と思い最初に手を出したが、サイエンスなフィクションかと言われると少し違うかも。
読書が違法な社会が舞台で、「あの家に本がある」と通報があると消化士ならぬ昇火士が駆けつけ家ごと蔵書を燃やす社会。
ラジオやテレビの発明により大衆はわかりやすく短絡的で刺激のあるコンテンツに快楽を求めるようになり、やがて考える力がなくなっていき、統治しやすいよう思考力を持たせる本のようなコンテンツは規制され、過去を忘れた国家は……という話で結末が恐ろしい。
70年近く前の小説なのにワイヤレスイヤホンやショート動画のようなものが登場する。
ひっきりなしに情報を得続けるから、得た情報に向き合い消化する余暇はなく、そもそも得られる情報の質も低い。
「こういう社会はヤバだよね〜」と諭すようなシーンが多かったのも印象的。
SNSとショート動画でドーパミン中毒になり思考力や考える体力を奪われているような感覚があるので、読書は続けていきたいし、焚書が合法な世の中には絶対にしたくないなあと思いました。
テレビは人の思考力をコントロールしてしまうが、本は人間が上位なので「分別をもって叩きのめすことができる」という言い方がよかった。





