管太 "かがみの孤城 上" 2026年3月11日

管太
@r_f_1
2026年3月11日
かがみの孤城 上
やはり辻村深月氏の世界の見え方はすごい。  初めて会う中学生同士の自己紹介を体系化して女性的感覚で描写している所や、親の言動とそれに対しての洞察と感傷。辻村氏の作品は特に女性に刺さっている印象があるが、こういう所なのかもしれない。ウレシノが人の恋心を操りたいという願いを持ったことに対して、それがいかに理不尽なことなのか、と主人公が思う(144頁)。たしかに。まじでそう。おぞましささえ感じる。  『弾んでいた胸が潰れるのが、音まではっきり聞こえた気がした』(204頁)は、この作品の温度感で、最大の衝撃を含む描写。胸が詰まるよう。  リーダビリティが高くすらすら読めた。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved