𝕥𝕦𝕞𝕦𝕘𝕦 "金田一耕助ファイル3 獄門島..." 2026年3月4日

金田一耕助ファイル3 獄門島 (角川文庫)
キャットタワー周辺を片づけていたら本屋の袋に入ったまま出てきたので何年かごしに読みはじめた。文庫の価格が540円で、ここ数年の価格上昇を感じる。 市川崑の映画版を繰り返し鑑賞しているので大筋のストーリーやトリックは知っていたものの、映画版は犯人を改変している+分刻みで誰がいた・いない・目撃していたというこまかい部分はあっさりしているので、実際に原作を読んでみて金田一が登場人物たちの行動を分刻みで把握して絞り込んでいく緻密さにおどろいた。 3人の妹たち(ゴーゴン三姉妹に喩えているのも原作を読んではじめて知った)とお小夜に対する侮り、蔑視の表現がきつく、読むのがつらかった。 (そんな理由で殺すのか、という衝撃が金田一シリーズの根幹にある故の表現だとは思うが、それにしても他の金田一シリーズよりもミソジニーがきつく感じる) お小夜の3人の娘たちをゴーゴン三姉妹に喩えているのはお小夜が道成寺の鐘入りが得意だったから(お小夜が演じる清姫は蛇に変化して安珍を追い詰める)というつながりが上手い。 物語全体を通して雨が降っていたり霧が深くかかっているシーンが多く、より舞台を重苦しく見せているのが印象的だった。
金田一耕助ファイル3 獄門島 (角川文庫)
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