金田一耕助ファイル3 獄門島 (角川文庫)

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せいこ@seiko_4152026年4月18日読み始めたKindle Unlimitedに入ってたので読み始めた。ドラマの方はバージョン違い何度も観てるのでストーリーは知っているが、横溝正史の文章を読むのは始めてて、いまさらながら新鮮な驚きがある。
いちのべ@ichinobe32026年4月11日読み終わった推理小説には、登場人物へ同情して犯人への(時には社会への)憎しみを掻き立てられるものもあれば、ロジック等がメインディッシュで人間はその構成要素のひとつでしかなく平静に楽しめるものもある……と感じている。 横溝正史作品を読み始めた時分は、罪の無い女性が酷い目に遭うたび嘆いたり怒ったりしていたのだが、数を重ねるうち、そもそも毎回「女性が酷い目に遭う環境(昭和初期の閉鎖的な村、封建的な名家など)」を舞台にしてるから、そりゃ毎回女性が酷い目に遭う話になって当たり前なのだと理解した。 なので横溝正史作品は「様式美」や「構造美」を楽しむものと思えてきたし、今回など第一章の章題から『ゴーゴンの三姉妹』なので、なるほどこの三姉妹は美しい構造のためのパーツとして扱われるのだなと予測&覚悟できた。 今回はホワイダニットの悍ましさは勿論、真相の残酷さ、虚無感が群を抜いていた。あまりにも登場人物の誰も報われないオチで、そういう最悪な話を好む自分は嬉しかった。 ちなみに今回は美女の描写より、「鏡花の小説にでも出てきそうな世にも美しい少年」を説明するこのくだりに目を惹かれた。 > その少年は、頭を短く刈っていた。生えぎわの美しさは、白粉をつけた子役の額のように、蒼くかすんで、におっていた。肌は白くて、上質の練り絹のような、おんもらとした光沢を持っていた。瞳は、黒くて、ふかく澄んでいたが、その底に、なんとなく頼りなげなうったえを秘めている。(p41)
- 味噌田楽@miso___dengaku2026年4月8日読み終わった感想あらすじ:終戦後、 戦友の死の間際の「妹が殺される」という遺言で戦友の故郷の「獄門島」を訪れた金田一耕助。そして遺言通り島の名家「鬼頭家」で末妹の遺体が木に吊るされた奇妙な状態で発見される。その後も相次ぐ奇怪な殺人の謎を名探偵 金田一耕助が追う。 終戦から1年という時代設定と孤島の閉鎖的なコミュニティという舞台設定で二重に陰鬱な雰囲気と不気味な遺体状況の謎が絶妙にマッチした一冊 そしてそれぞれの殺人に通底する違和感が一気に氷解する真相、犯人の意外性、トリックの完成度のどれをとってもハイレベルで超面白かった おすすめ

なつまる@jinbe17082026年4月8日読み終わった初!横溝作品。 横溝正史好きな人からおすすめしてもらって読んでみたけど、、、思っていた以上にこの気味の悪い世界観に没頭してしまった。 ブックオフで買った本だったので、少し前の版のものでちょっと茶色く変化しているのも読む上で良かった(意図してなかったけどたまたまラッキー) こういう閉鎖的な環境下で起こるタイプのミステリーって、横溝正史がパイオニア的な立ち位置だったりするのだろうか…?? ついでにもう一つおすすめされていた次作の「悪魔が来たりて笛を吹く」もブックオフでゲットしたので、そちらも楽しみ。
𝕥𝕦𝕞𝕦𝕘𝕦@tumugu2026年3月4日読み終わったキャットタワー周辺を片づけていたら本屋の袋に入ったまま出てきたので何年かごしに読みはじめた。文庫の価格が540円で、ここ数年の価格上昇を感じる。 市川崑の映画版を繰り返し鑑賞しているので大筋のストーリーやトリックは知っていたものの、映画版は犯人を改変している+分刻みで誰がいた・いない・目撃していたというこまかい部分はあっさりしているので、実際に原作を読んでみて金田一が登場人物たちの行動を分刻みで把握して絞り込んでいく緻密さにおどろいた。 3人の妹たち(ゴーゴン三姉妹に喩えているのも原作を読んではじめて知った)とお小夜に対する侮り、蔑視の表現がきつく、読むのがつらかった。 (そんな理由で殺すのか、という衝撃が金田一シリーズの根幹にある故の表現だとは思うが、それにしても他の金田一シリーズよりもミソジニーがきつく感じる) お小夜の3人の娘たちをゴーゴン三姉妹に喩えているのはお小夜が道成寺の鐘入りが得意だったから(お小夜が演じる清姫は蛇に変化して安珍を追い詰める)というつながりが上手い。 物語全体を通して雨が降っていたり霧が深くかかっているシーンが多く、より舞台を重苦しく見せているのが印象的だった。











