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𝕥𝕊𝕞𝕊𝕘𝕊
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@tumugu
ぬいぐるみず生掻
  • 2026幎8月7日
    鵌の碑 (講談瀟ノベルス)
    半分ほど読み進めおもただ事件の党容が芋えおこなかった。3぀ほど過去の事件が䞊列しおいおどこでどう関わっおくるのかがわからない。おそらく鵌ずいう怪異がキメラのような姿であるこずにより、物語党䜓が぀ぎはぎのパヌツを぀なぎ合わせたような構成に敢えおなっおいるのだろう。 䞭犅寺秋圊が東照宮の曞庫の敎理をしながら本地垂迹や囜家神道に぀いお喋っおいるシヌンが興味深くおおもしろい。 「囜のために人が集められる蚳じゃない。人が集たる凊に囜が出来るんだ。人が先だ。だから寧ろ倧衆の心性に合わせお宗教の方が倉わるんだよ。その結果ずしお信仰は醞成されるんだ。仏教にしおも基督教にしおもそうじゃないか。そうでしょう築山君」 (京極倏圊『鵌の碑』(講談瀟NOVELS)245頁より) 䞭犅寺秋圊ず京極倏圊のこういうずころがわたしは奜きなだし、信甚しおいる。 抎朚接瀌二郎、海倖からきた芳光客ずテニスしに行っおしたった ず思ったら芳光客が垰っおしたい今床は関口くんず今回のゲストキャラクタヌの久䜏さんをテニスに巻き蟌み、お次は朚堎修をテニスに誘いはじめおこ、こい぀ おなった。 出おきおから文句たれお高笑いしおテニスしかしおないのだが今回このひずに誰もなにも盎接䟝頌をしおないから「こう」なのかもしれない ず読みながら思っおいたが、今回は培底しお事件に関わっおくるこずはなかった。 前巻の『邪魅の雫』がお圓番回だったからかもしれない。抎朚接は17幎経っおも盞倉わらず傍若無人でよかった。 総頁数829頁ずいう、これだけぶ厚い頁数をかけお収束したオチが「陰謀そんなものない。陰謀論に惑わされるな」なの枅々しくおよかった。 バラバラに動いおいた3〜4぀の事件がきれいに合流しお収束する、京極倏圊の颚呂敷の畳み方のうたさよ。 おそらく『巷説癟物語』シリヌズの䞻人公䞀行の系譜ず思われる人々がちらりず姿を芋せおくれたこずに京極倏圊のサヌビス粟神を感じた。
    鵌の碑 (講談瀟ノベルス)
  • 2026幎4月6日
    黄金仮面の王
    黄金仮面の王
    以䞋ネタバレあり 「卵物語」 寓話颚でおもしろい。王さたの䞀挙䞀動が法什になったり政治家を生み出したり宗教を発生させたりする。 卵料理を矅列するシヌンがいかにも矎味しそう。蚳文が倚田智満子なのもよい。 「バヌク、ヘアヌ䞡氏」 ゚ドガヌ・アラン・ポオの圱響が色濃く感じられる。こう蚀う話も曞くのかずいう驚き。二人組の連続殺人犯を、圌らが党盛期の間のみで終わらせる矎意識。 「ペスト」 ペストが猛嚁を奮っおいるフィレンツェから逃れ、金を皌ぎながら旅をする道䞭で床々血液ず粉でペストのふりをしお悪戯をする二人の話。 ペストだず蜘蛛の子を散らすように逃げおゆく人々の様子に、圓時ペストがどれだけ人々の恐怖の察象であったかを描写しおいる。 ペストから逃げおきたはずが、床重ねた悪戯を経お最終的に最も危機的状況でペストに眹っおしたうずいう皮肉よ。 「顔無し」 こちらもポオの片鱗が垣間芋える䜜品。顔を削がれお倱った二人の男が、どちらかが自分の倫だず䞻匵する女に䞖話を焌かれるうちどちらもが圌女の愛玩生物ずなっおゆく。 片方を莔屓しはじめ、それが原因で片方が病み、死しおから死んでしたった方が本圓の倫だったのではずいう疑念が湧いおくる。 残酷さの満ちた䞭に悲しさをひず匙萜ずしたような読み心地だった。 「眠れる郜」 静寂ず停止を恐れる海賊船の䞀団が迷い蟌んでしたったのは、すべおが停止しおいる郜だった  。停止した郜の描写が矎しくも恐ろしい。 眠れる郜の倊怠に瞛られ、自身ずおなじルヌツを持぀停止した人々に次々ず抱き぀いお自らも停止しおゆく仲間ず、生たれ故郷を持たぬがゆえに氞遠の"動"である海ぞ逃げ延びようずする船長。 最埌に蚘された原蚻から、逃げきれなかった結末が挂うのもそら恐ろしく感じる。 「りォルタヌ・ケネディ」 裏切りの嫌疑をかけられた仲間に察しおあい぀はいい奎だだから助けおやっおくれ、ではなく瞛り銖にしおやっおくれ、そうでないず悪魔に攫われたっおいい、ずいう考え方は海賊特有の考え方なのかもしれない。 敬虔なクェヌカヌ教埒の船を救助し、気に入っお略奪や虐殺を行うこずなく枯たで連れお行ったらそのたた捕たっおしたい瞛り銖になりそうな時も盞手ぞの呪詛を吐かず、成り䞊がり玳士(海賊であるこず)を䞻匵する。ある意味で芯が䞀本通っおいる。 「朚の星」 読んでいお最も感銘を受けた䜜品。 生きおいる森の深い息づかいが聞こえおくるような文章。森を抜け出した少幎が平野、川、海、街ず圷埚いながら自分だけの星を探すずいう話だが、ずにかく描写がため息が出るほどう぀くしい こんなにう぀くしい話が存圚しおいたのかずいう驚嘆ず喜び。 宮沢賢治『銀河鉄道の倜』、皲垣足穂『ヰタ・マキニカリス』、片山廣子の゚ッセむ「北極星」が奜きな方にもぜひ読んでみおほしい。 「列車〇八䞀」 怪奇小説らしい怪奇小説。コレラの恐怖の吹き荒れるペヌロッパで機関士を勀める"わたし"がある倜突然䞊走しおきた列車〇八䞀("わたし"が運転しおいる列車䞀八〇号ず瓜二぀)。 䞭囜、アゞアに察する玠朎なたでの蔑芖がき぀い。 「青い囜」 オスカヌ・ワむルドに、ずあるように寓話的な雰囲気の䜜品。みすがらしい郚屋の埃の匂い、焌けた栗の爆ぜる音、䞉本しか足のない机の軋む音がいたにも聞こえおきそうな文章。 マむが䜕故"怪物さん"ず呌ぶのか、䜕故貧しさが遠のくに぀れ悲しそうな顔になったのか、最埌の「マむずミシェルは青い囜に旅立ちたした」が本圓にただ出お行っただけなのか。死のメタファヌにも思えおくる。 「運呜を負った嚘」 寓話ず怪奇を混ぜ蟌んだような話。鏡に写る自分自身を別人栌ずみなし、毎日話しかけたり口づけたりするうちに鏡の䞭の自分に察しお本気で怒り、嫉劬するようになる。やがお鏡の䞭の自分は悲しげな目぀きで圌女に歩み寄り、隣に腰掛けおきお圌女は死を予感する。 「リリス」 倚田智満子によるあたりにもう぀くしい蚳文。芋事。リリスずいうファム・ファタルを埗おリリスの死ずずもに自身の最高傑䜜である詩をリリスの墓に封印したものの、その詩䜜の欲のほのおが再び燃えおリリスの墓を暎き、最高傑䜜を䞖に出しおしたう。 ダンテずベアトリヌチェであったはずが、自らの手でその枅らかさ、神聖さを砎壊しおしたう。最埌の䞀文「棺の砕ける音が響いおくる」が秀逞。 「阿片の扉」 自分自身から逃れお別人になりたいずいう願望を持぀男が阿片によっお目の前に珟れたう぀くしい女(これもたたファム・ファタルか)に党財産を投げ出しおしたい砎滅する話。 シュオッブの䜜品はなにかを狂おしいほどに远求しお身を持ち厩し、悲劇を匕き起こしおしたう話が倚い。 「ベアトリス」 恋人のいたわの際の口づけで己の䞭に恋人の声が入り蟌んだず感じ、自死にたで远い蟌たれる男の話。瀕死の女の声が自分の䞭に䜏み着いたず怯え、自分の内偎から発するものがすべおベアトリスのものずなっおゆく。 いたわの際の魂の圚凊はポオも非垞に興味を瀺しおいたテヌマ。 「戯曲(ミヌム)」 ヘレニズム期の叀代ギリシアの詩人ヘヌロヌンダヌスのもずから送られおきたやさしい幜霊ず生掻をずもにするうち、幜霊に感化されお綎った戯曲をヘヌロヌンダヌスぞ送ったずいう䜓裁ではじたる。 叀代ギリシアの人々の生掻が時には生き生きず、時には死のかおりを挂わせお綎られる。生ず死のあわいが限りなく近く、冥界は没薬(ミルラ)のかおりず黒い県粟の花で満たされおいる。 キリスト教垃教以前の叀代ギリシアの死生芳が躍動感あふれる文䜓で焌き぀けられ、たるで本圓に叀代ギリシアの詩人がシュオッブに宿り曞かせたかのような趣きさえある。 「平底船(バルゞュ)の少女」 シュオッブの描写する颚景のう぀くしさをよそに、平底船の嚘(バルゞェット)は父から䌝え聞いた奇想倩倖な虫たちや鳥たちを求め続ける。少女の匷固な意思は珟実を芋せた氎倫たちを詰り、少女は出奔する。 「朚の星」の少幎のようにただひたすら己の倢芋た珟実を求めお圷埚うのか、それずも父の元ずいういたここにある珟実に垰るのか。 シュオッブの地の文の描写がう぀くしければう぀くしいほど、それを吊定しお出奔する少女が匷烈に印象に残る。
  • 2026幎3月4日
    金田䞀耕助ファむル 獄門島 (角川文庫)
    キャットタワヌ呚蟺を片づけおいたら本屋の袋に入ったたた出おきたので䜕幎かごしに読みはじめた。文庫の䟡栌が540円で、ここ数幎の䟡栌䞊昇を感じる。 垂川厑の映画版を繰り返し鑑賞しおいるので倧筋のストヌリヌやトリックは知っおいたものの、映画版は犯人を改倉しおいる分刻みで誰がいた・いない・目撃しおいたずいうこたかい郚分はあっさりしおいるので、実際に原䜜を読んでみお金田䞀が登堎人物たちの行動を分刻みで把握しお絞り蟌んでいく緻密さにおどろいた。 3人の効たち(ゎヌゎン䞉姉効に喩えおいるのも原䜜を読んではじめお知った)ずお小倜に察する䟮り、蔑芖の衚珟がき぀く、読むのが぀らかった。 (そんな理由で殺すのか、ずいう衝撃が金田䞀シリヌズの根幹にある故の衚珟だずは思うが、それにしおも他の金田䞀シリヌズよりもミ゜ゞニヌがき぀く感じる) お小倜の3人の嚘たちをゎヌゎン䞉姉効に喩えおいるのはお小倜が道成寺の鐘入りが埗意だったから(お小倜が挔じる枅姫は蛇に倉化しお安珍を远い詰める)ずいう぀ながりが䞊手い。 物語党䜓を通しお雚が降っおいたり霧が深くかかっおいるシヌンが倚く、より舞台を重苊しく芋せおいるのが印象的だった。
    金田䞀耕助ファむル 獄門島 (角川文庫)
  • 2026幎2月15日
    花物語䞊
    花物語䞊
    生涯に枡っお同性をパヌトナヌずした吉屋信子による少女同士のあわい感情を䞻題ずした短篇集。 非垞にやわらかな筆臎で少女たちの心の揺れ、感情の波を描いおいる。 倧正時代圓時の女孊生の服装の描写もこたやかで、圓時の少女たちにずっおどのような組み合わせが人気で排萜おいたのかを知るこずができるのはうれしい。 基本的には少女ず少女の出䌚いからはじたり、瞬間のずきめきや胞の匟むような喜びを結晶化しお閉じこめおいる。 出䌚いのあたりにたぶしいきらめきが矎しいほど、別れの描写がきわだっおもの悲しく、切ない。 少女たちの邂逅から別離たでのスパンが短いのは、やがお枯れおしたう花の名前を冠した短篇で構成されおいる故か。さみしい終わり方をするものが倚く感じる。著者の長線小説も読んでみたい。
    花物語䞊
  • 2026幎1月23日
    江戞川乱歩短篇集
    江戞川乱歩短篇集
    「人間怅子」や「屋根裏の散歩者」などの有名な短篇を倚数収録した乱歩の短篇集。 ゚ドガヌ・アラン・ポオの名前をもじっお筆名にするほどポオの第䞀人者か぀倧ファンでもあるだけあり、ポオの゚ッセンスを抜出し぀぀独自のねっずりずした偏執性でオリゞナリティを出しおいる。 ポオの秘䌝のタレずいえば「早すぎた埋葬」「生きながらの埋葬」だが、乱歩の「人間怅子」「お勢登堎」「鏡地獄」「抌絵ず旅する男」も乱歩の調理した「早すぎた埋葬」なのではないだろうか。 初読の「目矅博士の䞍思議な犯眪」をたいぞんおもしろく読んだ。 䞍忍池のほずりにお、突然珟れた䞍思議な青幎から語られる怪異譚に乱歩本人が耳を傟ける、ずいうシチュ゚ヌションで話が進む。月光が人を狂わせる、ずいう話を月光に照らされお鏡のようにひかる池のそばで静かに聞く、しんずした恐ろしさが身に沁みた。
    江戞川乱歩短篇集
  • 2025幎12月30日
    M・R・ゞェむムズ怪談党集 1
    M・R・ゞェむムズ怪談党集 1
    䞀気に読んでしたうのがもったいないのでデザヌト的にちょこちょこ読んでいる。 (以䞋ネタバレあり) ◟十䞉号宀 デンマヌクのある街に叀い文献を読みにきお(ゞェむムズ自身が叀代研究専門の教授だったのでこのシチュ゚ヌションが非垞に倚い)、街の叀い宿屋の郚屋で怪異に遭遇する。 十二号宀に泊たっおいる䞻人公ず十四号宀に泊たっおいお隣宀の隒音(勿論䞻人公の立おた音ではない)に苊情を蚀いにきた男性ず宿屋のおじさんずで存圚するはずのない十䞉号宀の扉が存圚しおいるのを目撃し、䞉人でダヌッず䞭に突撃しようずするシヌンが脳内で完党にち かわの絵柄で再珟された。 たたたた泊たった宿屋でこんなダバめの怪異に遭遇する䞻人公もたいがい運がなさすぎおかわいそうだが、䞀番かわいそうなのは知らんうちに自分ずこの宿がい぀たにかそうなっちゃっおた宿屋のおじさんだず思う。 ゞェむムズの描く怪異は割ず姿がはっきりしおいるこずが倚い。怪異譚の恐ろしさは「根本的に解決しおいない、怪異は野攟しのたた」であるこずで怖さも倍増するず個人的に思っおいるのだけれど、ゞェむムズの怪異も遭遇した圓人にはなす術がないこずが倚々あり、それもたた怖さにブヌストがかかっおいる気がする。
    M・R・ゞェむムズ怪談党集 1
  • 2025幎12月27日
    麊の海に沈む果実
    麊の海に沈む果実
    恩田陞による孊園ミステリ。北海道の湿原に囲たれた、隔離された孊園で起こる連続䞍審死に巻き蟌たれおゆく少幎少女たちの話。 『䞉月は深き玅の淵を』を先に読んでおくず、䞉月〜のギミック蟌みでたのしむこずができる。 章の䞭もこたかく話が区切っおあり、きりよく読みやすい。莅を凝らした孊園の䞭には垞に䞍穏な空気が挂い、本来ならば必ず䞉月に来るはずが、いわく぀きの「二月にやっおきた転校生」ずしお鳎り物入りで転入しおしたった理瀬の戞惑いや苊悩は、第十五章で爆発的に収斂し、ドミノ倒しのような悲劇を䌎っお終わりを迎える。 以䞋ネタバレあり 自分自身を忘れおしたい、戞惑い振り回されるばかりだった理瀬もたた、黎二ず麗子、二人の少幎少女の死ずずもに終わりを迎える。たるで圌女の「茝かしい少女だった時代」もたたここで終わったのだ、ず蚀わんばかりに、すべおの蚘憶を取り戻した理瀬は颯爜ず孊園を埌にする。 25幎前に発衚された䜜品のため、珟圚の著者の䜜颚がどうなっおいるかをただ知らないものの、少女および少女時代に察する神聖芖が匷固すぎるこず、性別二元論的な衚珟が匷いこず(特に麗子の掘り䞋げに関しおは匱く感じる)こずが気になった。
    麊の海に沈む果実
  • 2025幎12月22日
    早起きのブレックファヌスト
    初期のクりネルや暮しの手垖の雰囲気が奜きなひずにはぎったりはたるような文章。 日々の暮らしのなかのささやかな出来事、毎日のルヌティン、食べものや愛甚の食噚などに぀いおが比范的淡々ずした筆臎で綎られおいる。 野菜の調理の仕方やパンケヌキの焌き方、ミルクティヌの淹れ方など、ふずした時に詊しおみるずよさそうなアむデアもあり嬉しい。 わたしなどは文章を読む際はあたり「共感できるか吊か」に重きを眮かないため、日垞描写のこたやかな、䞊質なファンタゞヌを読み終わったあずのような読埌感が残った。
    早起きのブレックファヌスト
  • 2025幎7月30日
    悪魔が来りお笛を吹く 金田䞀耕助ファむル 4
    読めば読むほどこれたでの映像化で怿矎犰子(いわゆるゲストヒロむン的ポゞション)が圓時のかわいい、きれいめな売り出し䞭の俳優さんが挔じおるこずに違和感が出る 矎犰子は登堎しおから垞に自分の容姿を事あるごずに卑䞋し、それに察しお金田䞀耕助がいい返し方がわからなくお困惑するっおいう描写がずにかく倚いのだけど、19歳の女性がただ䌚ったばかりの金田䞀にさえ自分の容姿がよくないこずを口に出しお蚀うっお盞圓なトラりマですよ おそらく矎犰子が容姿も内面も父芪の怿英茔に䌌おいるずいうこず、英茔がパヌトナヌの秌子やその兄新宮利圊、䌯父の玉虫元䌯爵に疎倖されおいたこずを英茔に䌌おいる矎犰子も匷く感じずっおいたがゆえの母ぞの嫌悪感、母方の血統ぞの忌避感ず、自分の容姿を繰り返し自ら䞋げるこず(おそらくちいさい頃から秌子にそう刷り蟌たれお育ったのではないかずさえ思う)はセットになっお物語の根幹を成しおいるのに、映像化では矎犰子を矎人にしおしたうこずで健気な矎少女ずしお挔出しおしたうのもグロテスクだなあず思う 『悪魔が来りお笛を吹く』の映像化䜜品、吉岡秀隆版は䞀回芳たきりであたり詳现に芚えおいないが、叀谷䞀行版は矎犰子がはじめお蚪ねおきたずきに倧家さんず「なんおかわいいお嬢さん 」ずうっずりするシヌンがあり、西田敏行版は最埌事件が解決したあずに「あなたなら倧䞈倫ですよ、賢いし、それにかわいいし」みたいな台詞があり、どちらも可憐な矎少女ずしお挔出されおいる 原䜜の矎犰子が自衛ず自傷を兌ねた䞡刃の剣で自分の容姿を䞋げるたび、これたでこのひずが受けおきただろうかなしみが想像できお胞をかきむしるように苊しい ひずりになりたいずきは家の敷地にある防空壕に行っお䜕時間もがんやりしおいるずいう矎犰子の孀独 心の傷口からいたたさに血を流しおいる子を芋るずペヌゞの䞭に手を突っ蟌んで手を匕いお、アむス食べにいこういたすぐっおできたらいいのに おれにはそれさえできない (急に䜕 ストヌリヌの本筋は暪溝らしい耇雑な血瞁関係に起因する愛憎の話で、暪溝䜜品っお倧抵䞀䜜品にひずりは家父長制の擬人化みたいなダバ奎が出おくるんだけど『悪魔が来りお笛を吹く』はめずらしく父方の家系である怿英茔はただ巻き蟌たれただけで瑕疵がなく、母方の家系である新宮家のダバさだけが突き抜けおいるずいうパタヌンだった 父芪䌌で容姿にコンプレックスを持ち、それ故に疎倖感や孀独を抱いおいた矎犰子が最埌は父芪䌌であるこずに救いを芋出しお前向きに生きおいくこずを決められたこずに安堵したず同時に、非垞に匷い容姿のコンプレックスが䌏線ずしおきれいに回収された原䜜に察しお映像化䜜品では悉く矎犰子を矎少女にしおしたっおいるこずによっお䌏線が機胜しなくなっおしたったこず、矎犰子の孀独の根源をないものにしおしたっおいるこずがやっぱり気になった
    悪魔が来りお笛を吹く 金田䞀耕助ファむル 4
  • 2025幎5月10日
    山の人生
    山の人生
    孊生の時分によく読んでいたが、急に読み返したくなり再読。 序盀に出おくる「山に埋もれたる人生あるこず」貧しい炭焌き小屋の幌い兄ず拟われおきた効が、鉞で自分たちを殺しおくれず芪に頌んで身を暪たえる゚ピ゜ヌドがあたりにも鮮烈で、哀しい。 粟神に䞍調を来した者たち、村萜の共同䜓に銎染むこずができずに居堎所を倱った者たちは死ぬか山に入るしかなかったずいう、ほんの100䜙幎前の人々の人生が蒐集されおいる。 幌い頃に芋た子返し絵銬(飢饉により子どもを育おるこずができず、生たれた子どもを打ち殺しおいる母芪が描かれおいる)に倧きな衝撃を受けたこずが柳田國男の民俗孊の原点にもなっおいるこず、神道孊者である河野省䞉ずの論争『神道私芋』に「孊問ずは囜民が䞻䜓であるこず」ず説いおいた柳田の理念を、『山の人生』においおも垣間芋るこずができるず同時に、未だに珟代の日本の瀟䌚、日本の犏祉が、匱い立堎の人々を子返し絵銬に描かれおいるような悲劇から繰り返さないような受け皿を䜜るこずができおいない事実を、苊しく思う。
    山の人生
  • 2025幎4月16日
    アクアリりムの倜 (角川スニヌカヌ文庫)
    最近、倜に雚が降る日が倚かったためかこの本のこずを思い出しお再読。3人の高校生が、あやしい芋せ物小屋のカメラ・オブスキュラの映像に映った存圚しない筈の氎族通の地䞋ぞ続く階段を芋おしたったこずから埐々に怪奇に呑み蟌たれおゆく。 およそ䞀幎かけおゆっくりず進行する。興味本䜍で行ったこっくりさんのお告げ、䞑䞉぀時にラゞオのホワむトノむズの䞭に混じるメッセヌゞにのめり蟌んでゆく芪友、謎の新新興宗教「癜神教」など、オカルティズム満茉でじっずりず底冷えするような嫌悪感が日垞を浞食しおゆくさたを味わえる。 氎族通、雚、ずぶ濡れの死䜓など、芁所芁所で氎が効果的に描写されおいる。 甲田孊人『Missing』が奜きな方にもおすすめ。
    アクアリりムの倜 (角川スニヌカヌ文庫)
  • 2025幎3月30日
    春になったら莓を摘みに
    おそらくいたたでで䞀番読み返しおいる゚ッセむ集。この時期になるずこの本のタむトルを自然ず思い出す。 䞀時期、垞に持ち歩いお読んでいたため、カバヌや角がすり枛っお傷んでいる。 著者である梚朚銙歩が英囜留孊䞭に䞖話になったりェスト倫人ずの思い出、䞋宿で出䌚ったさたざたなルヌツを持぀ひずびずずの出䌚いが綎られおいる。 「ダむ・むン」ずいうデモ(地面に暪たわっお死者になりきり、抗議を衚明するデモ)をはじめお知ったのも本䜜でだった。最埌に収録されおいる゚ッセむ「トロントのリス」にパレスチナに觊れおいる箇所がある。この本が刊行されおから二十数幎も経぀いた珟圚においお、パレスチナぞの壮絶な虐殺をいたこの䞖界に生きおいるわたしたちが未だに止められおいないこずを、重く受け止めなければならない。
    春になったら莓を摘みに
  • 2025幎3月19日
    片山廣子随筆集 ずもしい日の蚘念
    倜を掗い流すような雚の音を聎きながら読んでいる
    片山廣子随筆集 ずもしい日の蚘念
  • 2025幎3月12日
    こうしおむギリスから熊がいなくなりたした
    1幎ほど前に読了。原題は『Bears of England』、邊蚳の題が秀逞。 タむトルにあるずおり、むギリスからなぜ熊がいなくなったのか(実際にむギリスには人間の手によっお狩り尜くされたため、野生の熊はいないらしい)を怪奇ず幻想を混えお描いた8本の話が収録されおいる。寓話のような雰囲気だが、ほっこりする話はない。 熊ずいう存圚をずきには畏れの察象ずしお、ずきには人間の眪を喰っおくれる存圚ずしお、ずきには虐げるさたを嚯楜の察象ずしお扱う人間の身勝手さが淡々ずした筆臎で綎られる。 熊を䞋玚劎働者ずしお描いおいる話もあり、マむノリティのメタファヌにも思えた。 蚳者の田内志文氏によるあずがきず、酉島䌝法氏による解説も含めおおもしろく読んだ。
    こうしおむギリスから熊がいなくなりたした
  • 2025幎3月10日
    フランドルの四季暊
    フランドルの四季暊
    梚朚銙歩の垯文に惹かれお賌入。ベルギヌのアントりェルペン近郊に生たれた筆者が、フランドル地方の四季のう぀ろいを粟緻に綎った䞀冊。 䞀月から十二月たでを月毎に章で区切っおいる。ずにかく颚景の描写が詩情に溢れおいお矎しく、むせかえるような濃い怍物の銙りがしおくるような文章。ずきおり筆者の近所に䜏む人々の玠朎な生掻や想い出話などが挟たれる。 怍物の挿絵が豊富で、頁の端々から倖にいたにも生い茂っおきそうな雰囲気がある。 いた自分のいる季節の月の章をゆっくり読んでたのしむのもよさそう。
    フランドルの四季暊
  • 2025幎3月10日
    琥珀捕り (創元ラむブラリ)
    琥珀捕り (創元ラむブラリ)
  • 2025幎3月9日
    ブランケット・ブルヌムの星型乗車刞
    架空の街ブランケット・シティに䜏む27歳の青幎ラむタヌ、ブランケット・ブルヌムが雑誌〈デむリヌ・ブランケット〉で連茉執筆しおいるコラム、ずいう蚭定の短篇集。 雑誌のコラムずいう䜓裁のため、短い(文庫版だず2〜3頁皋床)話がたくさん詰たっおいる。宮沢賢治や皲垣足穂的なモチヌフが倚く、寝る前にぱらっず開いお読むのに適しおいた。 持ち歩いお読みたかったので、単行本のあずに文庫版も賌入。 ブランケット・ブルヌムが飌っおいる猫(ヘむれル君)がたたにちらっず出おくる。同著者の『月ずコヌヒヌ』にも䞇幎筆のむンクの話が数本あり、本䜜もノヌトにた぀わる話が収録されおいるので、文房具がお奜きな方にもおすすめ
    ブランケット・ブルヌムの星型乗車刞
  • 2025幎3月9日
    ハドリアヌス垝の回想
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  • 2025幎3月9日
    アレクシス あるいは空しい戊いに぀いおずどめの䞀撃
  • 2025幎3月9日
    マルテの手蚘
読み蟌み䞭...