
ユメ
@yumeticmode
2026年2月8日
本は誰かを連れてくる
平松洋子
読み終わった
心に残る一節
感想
平松洋子さんによる書評を一冊にまとめた本。平松さんのエッセイの大ファンで、中でも『野蛮な読書』『本の花』が好きなので、この『本は誰かを連れてくる』も刊行を楽しみにしていた。平松さんの本に対する高い熱量がひたひたと伝わってくる文章で、それが快い。
「はじめに」で平松さんは、「本は、本を連れてくる。と同時に、言葉を紡ぐリアルな人間を目前に連れてくる。だから、確かなざらつきの手触りが一冊の本を生涯忘れ得ぬものにする」と語っている。本書のページの向こうには、平松さんという生身の人間が確かに存在していて、その熱い想いに触れるからこそ、紹介されている次の本へと手が伸びるのだ。
驚いたのは、本書で取り上げられている本の中に、私が積読にしている本が4冊もあったこと。平松さんが太鼓判を捺しているとあらば、読むのがますます楽しみになった。再び「はじめに」の言葉を借りるならば、「書物と人物に出会う喜びに痺れるから、本を開く。読まずにはいられない」。まさに、と思う。




