しゅなうざー "恋とか愛とかやさしさなら" 2026年3月11日

恋とか愛とかやさしさなら
プロポーズされた翌日に婚約者が盗撮で捕まったら…というあらすじからぐろくて覚悟を決めて読み始めたけど、思いの外すいすい読めた。あと女性視点だけだと思いこんでいたから盗撮した側の男性視点もあって、びっくりした。 新夏がプロポーズされて父子家庭だから相手の家に受け入れてもらえるかを心配したら、「親に許しをもらう必要なんかない〜」と言われて "それを鵜呑みにできるほど世間知らずではなかったけれど、鵜呑みにした顔を見せてあげなきゃと思うほどには〜"というところが相手の浅さを包む優しさと打算が新夏はあるなあと思って印象に残った 生理用品を買ってもらうときにどんなの(メーカー、コットン何%、昼用・夜用、羽の有無)がいいか聞かれて詳しすぎて気持ち悪いと思ってるとこが共感できてしまったww ちょっと気持ち悪い、、 "居心地の悪さは 当事者でも部外者でもないという半端なポジションのせい 「恋人」って非正規雇用みたいだ。権利も保障もそれなりにあるけど頼りない" 盗撮した婚約者の母親の逆ギレ的ななだめすかしと対峙しながらここまで考えられてすごい・・・ 自分が悩んだのと同じ時間啓久に葛藤して欲しい、明確な答えが出ないとわかっている自問を繰り返して欲しい、それが私に示せる愛情なんじゃないかと考えているところが重たくて苦しかった それなのに「もうやらない理由はいえる、コスパが悪いから」とか言われて新夏が本当に判然としない気持ちになってしまうのが痛々しかった 啓久のお母さんのジャムの話が怖かった 不倫に対する 新夏は「本気で好きになったのならまだ納得できる」 葵は「完全に遊びっぽいなら許せる、本気の相手だったら許さない」 というスタンスの違いがどちらも共感できるなあと思った 葵は "「〜したらアウト。今を基準に線を引けばすっきりするし、相手も、そのラインを守ることが愛情の証拠だって示せるでしょ」" ラインを守ることが愛情の証拠と言い切れるのが気持ちいい性格だなあと思った 面白かったところ ・「実の子の土下座をアリーナ席で見下ろすのはどんな気持ちなのかも想像できない」 ・新夏の脳内には恋愛シミュレーションゲーム的な返答の選択肢が浮かぶ ▶︎捨てたりしないから心配しないで ▶︎なら最初からすんなよ 印象に残ったところはやっぱりタイトルにもなってるところ "どうしてだろう。恋とか愛とかやさしさなら、打算や疑いを含んでいて当然で、無垢に捧げすぎれば、時に愚かだ幼稚だと批判される。なのに「信じる」という行為はひたすらに純度を求められる。〜 純白以外の白はすべて黒で、百かゼロかしか存在しない。そして一度でも、わずかでも損なわれたら、二度と元には戻らない。"
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